「食道がんの術後1日目、内視鏡やってます」
声帯が動くか、吻合部の具合、胃管の色調、蒼白やうっ血はないか、血流は問題ないか
問題がなければ3日目から氷なめを開始
8日目にまた内視鏡で縫合不全の有無を確認
というように、主に内視鏡の所見を参考にして術後の具合を見て行きますが
そうなったのも約10年前
それまでは造影剤を飲んでもらって、縫合不全はないか、流れはどうか
などをやってました。
今でもそういう施設は少なくないと思います。
患者さんに、術後食べるとどうしてもみぞおちあたりがキュッと痛くなる
どういう状態が知りたいんでどうしてもバリウムで流れを見たい、
って言われて
ああ、そういえばしばらくバリウムで術後の画像見てないわなあ
10年前は皆こうやってたっけな
と思いながらバリウムやって見た。
そうっとバリウムが胃の前庭部にキューっと溜まって
そこが大きく拡張する
もともと胃があれば大きく広がるのだろうけど
細くなった胃はそこまで広がらない
ああそうだなあ、こうやって目で見ると確かに胃が小さくなって
大食いや早食いすると体調がすぐ悪くなるってのが
わかるなあ、、、
と実感。
ダンピングを繰り返す方には、どうしてそうなってるのかを
見せて、実感してもらうのがいいのか、
と納得しまして。
まだまだ患者さんへの「痒いところに手が届く」サポート
は足りんのじゃ。