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術後透視

「食道がんの術後1日目、内視鏡やってます」

声帯が動くか、吻合部の具合、胃管の色調、蒼白やうっ血はないか、血流は問題ないか

問題がなければ3日目から氷なめを開始

8日目にまた内視鏡で縫合不全の有無を確認

というように、主に内視鏡の所見を参考にして術後の具合を見て行きますが

そうなったのも約10年前

それまでは造影剤を飲んでもらって、縫合不全はないか、流れはどうか
などをやってました。

今でもそういう施設は少なくないと思います。

患者さんに、術後食べるとどうしてもみぞおちあたりがキュッと痛くなる
どういう状態が知りたいんでどうしてもバリウムで流れを見たい、

って言われて

ああ、そういえばしばらくバリウムで術後の画像見てないわなあ

10年前は皆こうやってたっけな

と思いながらバリウムやって見た。

そうっとバリウムが胃の前庭部にキューっと溜まって
そこが大きく拡張する

もともと胃があれば大きく広がるのだろうけど

細くなった胃はそこまで広がらない

ああそうだなあ、こうやって目で見ると確かに胃が小さくなって
大食いや早食いすると体調がすぐ悪くなるってのが
わかるなあ、、、

と実感。

ダンピングを繰り返す方には、どうしてそうなってるのかを
見せて、実感してもらうのがいいのか、
と納得しまして。

まだまだ患者さんへの「痒いところに手が届く」サポート
は足りんのじゃ。


















by kenzaburou41 | 2018-03-31 07:43 | 手術後のアフターケア | Comments(1)
Commented by まん吉 at 2018-04-18 21:45 x
夫は、平成28年3月に愛知県ガンセンターで食道ガンで、食道摘出、胃で再建の手術をしましたが、29年7月に亡くなるまで、術後一度も内視鏡検査をしてません。不思議でしょうがありませんでした。内視鏡検査をするのが普通なんですか‼️
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