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優先順位

食道癌の術後ですが

「手術直後、もしくは1週間後にに内視鏡で吻合部を観察する」

のは一般的ではなく、多くの施設は術後透視(造影剤を飲んで)
で縫合不全の有無を確認する、のが一般的です。

内視鏡で圧がかかると、せっかく、くっついてる縫合部分が
ほつれて縫合不全が生じる可能性を心配する、のが最大の理由です。

実際やってみるとそんな心配はそうありませんが。。

ではどのタイミングで内視鏡をやるか?ですが

「食事がつかえてたべものがとおりにくい」
と訴えた時、術後2-3か月後に吻合部狭窄の拡張のため

それがなければ、癌の再発がなくて、お元気で
そろそろ術後1年たちますし、

のどの癌や、胃癌ができてないかを一応しらべときましょうか
ってことで術後1年目にやる、

という事が多いです。

しかし、その1年の間に再発した、
抗がん剤治療をしている、放射線をあてている
となると

「再発した病気」もしくは「再発を危惧する病状」
への治療が優先されますので

気が付いたら内視鏡を全然やってない

ってこともありうる話です。

とくにステージⅣに近い状態で手術を受けた方は
高率に再発が予想されますので

むしろCTやPETでどこか転移がおきないか?
を調べるのが主体になります。

あくまで内視鏡は「食道癌が再発なくおちついていて、
その後の起きるかもしれない重複癌の検査」
ですので、優先順位は低くなります。

とはいえ、

元々切除不能で、バイパス、ケモ、ケモラジ、でうまくいってて
1年もたないだろうな、とおもってたら3年元気にされてて

あれそういえば内視鏡やってなかったな

って方に下咽頭癌が進行して見つかる

ことをつい先日経験したので

1年も術後内視鏡をやってないかたは

「内視鏡はやらなくていいでしょうか?」

とお伺いをたてるのもよいとおもいます。






by kenzaburou41 | 2018-04-30 15:31 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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