食道癌があって下咽頭がんにもなって
内視鏡治療と経口的手術に加えて放射線治療も加えて
なんとかコントロールしてきた患者さん
毎年内視鏡をやってるんだけども
お酒を辞めてくれません
去年もこのペースで飲んでたらきっと食道癌でてきますよ
今度は声を残せませんよ、食道も全摘になりますよ
ときつく念を押してはいたのですが
残念ながら食導入口部に癌が見つかってしまいました
う〜ん、あれほど言ってたのに
「これ以上お酒をバカバカ飲むんだったら、もう僕はあなたの診療はいたしません
内視鏡も一切やりません、他をあたってください」
と強い口調で臨んだら
お酒を減らしてくれるだろうか
いやいや、減らしたってこれまでの蓄積があるんだから
なっちゃうのはしょうがないんじゃない
減らしてもなる人はなるし、そのまま酒のない人生にするか
それとも酒と食道癌と咽頭がんと共に歩む人生にするか
教育、と言っても「分かっちゃいるけど辞められない」
弱い部分を含めてお付き合いしていく。