日本人のBarrett粘膜の頻度
2005 年 47 巻 4 号 p. 951-961
Barrett粘膜の頻度を得る日的で,初回内視鏡検査施行例2,595例を対象に疫学調査を施行した.その結果Barrett粘膜は2,577例中536例(20.8%)に認められた.Barrett粘膜の長さは女性よりも男性で有意に長く,Barrett粘膜の頻度と年齢層との問には相関関係を認めなかった.Barrett粘膜の有無と胸やけの有無,Barrett粘膜の長さと逆流性食道炎の重症度,食道裂孔ヘルニア重症度との間に相関を認め,萎縮性胃炎がBarrett粘膜の長さに影響を及ぼしていた.逆流性食道炎がBarrett粘膜の発生に重要な役割を担っているものと推察されたが,欧米と比較して,典型的Barrett食道の頻度は著しく低かった.今後統一したBarrett粘膜の定義や診断基準によるevidenceの集積がさらに必要と思われた. ( ちなみにこの論文で3cm全周以上 のLSBEは5例(わずか0.2%) )
年率の発癌率は LSBEで0,33~0,56% SSBEで0.19% と言われいてます。
その他バレット食道 アジアでの有病率 ↓
天野先生の論文 amanoY, et al Gastroentrol Hepatol 2008;4:45-53 を参照ください。
SSBEはごく小さいものを含めると50%近くと診断されることもあり
また高齢になるほど高くなるようです。
ぽちっとな