ケン三郎のオーストリア、ウイーンでのポスター発表は
咽頭食道接合部の内視鏡治療の成績で
無事発表を終えまして。
ポスター会場では回ってくる聴衆にこの発表いいでしょ?
って質問をうけるんですが
ケン三郎の対面にいたシドニーから来た先生が
「HPV陽性のバレット食道癌は陰性にくらべて予後がいい」
なる発表してて
え?
中咽頭癌と同じじゃん、、
なにそれ?
と思って聴いてみると、そうなんだよ、2002年くらいから
研究してるんだけど、たまたま気になって調べたらいい結果がでたんだ
興味をもってくれて有難う、という。
君のポスターもみたけど
君は耳鼻科医か?
って聞かれて いやいや扁平上皮オタクだけど
バレット癌がHPVと関係ってなんだよ、中咽頭癌と似てるじゃないか
HPV陽性の方が、浅いステージの癌を多く含むっていう
縛りがあるのだけども
確かに陰性癌より予後がいいっつう。
「こないだJAMAにアクセプトされたから読んでみな」
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2695079
へ~
酒もたばこもやらない、けど食道癌になった、というひとは確かにいて
はてなんでそうなったんでしょうかねえ
というとヒトパピローマウイルス(HPV)が関与している可能性。
HPVというと子宮頸がんだけでなくて
オーラルセックスで中咽頭癌の要因になってることが最近問題になってて
それがバレット食道癌にも関与?? ほんと?
だとするとHPVワクチンは子宮頸がんだけでなく中咽頭癌やバレット食道癌も予防できる??
そうなったら男子もワクチン注射うけるべき?
なんて仮説がなりたって
へえ、このネタ 面白そう
「食道の扁平上皮癌でも君はHPVとの関連を調べたことあるか?」
っていわれて、そういう話は見聞きしたことはあるけど
ほんとかなあ、、酒が大部分だとおもうけども。、、
調べてみる価値はありそうで。
たまたま隣にいた先生の発表を聴いて興味をもってヒントをえる
知的好奇心っつーのは終わりのない楽しみなのかも
勉強になりやした~