今日は317回の早期食道癌診断勉強会。
司会はケン三郎とその師匠。
もって行ったのは陥凹型のSM癌。
10mmと小ぶりなのですが、しっかりとした陥凹局面があって
凹凸があって
拡大で中央にB3血管、血管密度も疎で大部分がB2=SM2
まあ皆さん間違わずに診断しまして
病理、表層に低分化SCCへの分化があり、深部はN/C比の大きい、類基底細胞癌、バザロイド
典型例は0-Ⅰが多いのだけれど、今日のは0-Ⅲというか、辺縁隆起を伴う陥凹0-Ⅱc+0-Ⅱa
食道癌の0.8%くらいというのでとっても珍しいけどこういう病気もある。
もう一例は
中咽頭癌の治療前のスクリーニングで見つかった頸部食道癌で
中咽頭癌の治療後に内視鏡やったら、食道がえっ、、というくらい
少し進んで見えた症例。
しかも陥凹の中のより深い陥凹
があって、、これこそ0-Ⅲ?深い?でもここだけ変な形。
拡大も深そう、さて、、
とってみると意外や意外、深いと思ったところかMMに泊まってて
予想と違うところがsm1
リンパ管侵襲も疑われて、
「こういう症例をみたときどうしますか、いつ検査組みますか」
アンサーバッド?
半年で良くね?
いやいや時々こういう症例もあたるので、こまめに見ておいた方がいいのかしら
とくに中下咽頭癌で放射線治療後に食道癌をあとから治療予定という方。
中下咽頭の治療が大変すぎて、食道のことはすっかりわすれていたら
sm癌になって、食道も手術が必要になった。
そういうのは避けねばならん。