今日は品川で食道胃接合部癌の研究会があって
案内がこなかったんですが噂を聞きつけて
行って参りました。
最近胃の上部にできる癌、ってのは昔にくらべると増えているようで
進行癌だと胃全摘、あるいは噴門側胃切除などをベースとして
食道側をどれくらい切るか?
食道が中心だったらあんまり上までいくと、上縦隔に転移も心配なので
通常の食道癌に準じて治療、ってことになるけど
接合部癌、だったら下部食道切って
中下縦隔と胃の上の方を中心に郭清して
胃の下のほうは残す
腫瘍の口側どれくらいまで切るか?
1cm?2cm?3cm?
最近は腹腔鏡、胸腔鏡、あるいは縦隔鏡って
いう大きく胸や腹をきらないで治療する方法が
とりいれられていて
さらに普段は食道が専門、胃が専門、
もしくはどっちもわけへだくなくやってる
いろんな専門家がいる。
中下縦隔、食道の専門家だと、むきむき、にして大動脈が
つるんつるんになって郭清
胃の専門家だと、まあそこまでやらなくてもいいんじゃ、、
とそこまでむきむきにしない
そうか、同じ病気でも食道屋さんと違うのか、と妙に納得。
再建方法も、食道と残胃をつなぐ、ただつなぐんでなくて逆流予防の
縫い方をする、とか
食道と空腸をつないで、残胃と空腸、空腸と空腸をつなぐダブルトラクト
あるいは食道の上まで剥離して頸部吻合する
などいろいろ,考え方あって施設の間でこうも違うものか、、
左開胸開腹でばっさり切って、ものすごくいい視野でつなぐ、ってのは
もうあんまりやられなくなってるようで。
時代のニーズといいますか
鏡視下全盛のこの世の中。
達人の先生方の議論、
とても勉強になりました