インフルエンザにかかった場合は、抗インフルエンザ薬で治療します。治療薬には、タミフル、リレンザ、シンメトレル、ラピアクタ、イナビルなどがあり、医師が診察して処方します。よく用いられるタミフルやリレンザは、細胞の中で増えたインフルエンザウイルスが細胞の外に出ないようにして、細胞から細胞への感染を防ぐ作用があり、発症から48時間以内の服用が有効です。発熱の期間が短くなり、体内から出るウイルスの量も減らすことができます。
また、最近の研究では、漢方薬の「麻黄湯(まおうとう)」の効果も明らかになっています。小児科のクリニックにおける臨床試験で、インフルエンザA型、B型を発症した小児に対して、タミフルと麻黄湯を投与したグループに分け、インフルエンザウイルスが消失するまでの時間を比較した結果、ほとんど差がなく同等の効果があることがわかりました。日本臨床内科医会インフルエンザ研究班が行った2006年~2007年シーズンの臨床データでも、タミフル、リレンザ、麻黄湯では、投与開始から解熱までの時間に差はみられませんでした。
麻黄湯は、タミフルやリレンザのようにインフルエンザウイルスに直接作用するわけではなく、気道の上皮細胞の炎症を抑え、体の防御機能を高めることでウイルスに抵抗すると考えられています。
治療時の薬の使い分けとしては、発熱や寒気、頭痛などの症状があってインフルエンザ診断キットでインフルエンザウイルスが検出された場合は、抗インフルエンザ薬による治療が行われます。麻黄湯は、診断キットでインフルエンザウイルスが検出されず、風邪とインフルエンザの両方の疑いがあるときなどに用いられます。麻黄湯の特長は、インフルエンザの初期症状や、悪寒、発熱、頭痛、腰痛といった症状がみられる風邪に効果があるということで、小児から高齢者まで幅広い年齢層に対して使用することができます。
さらに、疲労時や手術後などに補剤として用いる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」にも、ウイルスの増殖を抑える効果があることがわかっています。補中益気湯はインフルエンザにかかってから服用したのでは効果が乏しいため、ふだんから風邪をひきやすい人などに対して予防のために用いられます。
ケン三郎、インフルエンザに罹った記憶がございませんが
最近はツムラの41番、 補中益気湯を必ず飲んでまして
漢方の中でユンケルといわれる、元気印の漢方
味もそんなに悪くないですし
このシーズンお勧めです。
受験生の皆さん、風邪ひかぬよう。