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胃癌を見落とさないために

術後にきをつけること、ということで
「食道癌術後の患者さんの定期検査の内視鏡をどうするか」

の依頼原稿が参りまして。

いつもの咽喉頭観察は普段通りにかきますが

食道癌手術では「亜全摘」といって一部の食道がのこって、胃をつりあげて
その残った食道と胃をつなぐのが一般的です。

よって残った食道、胃にも新しく癌ができる場合がございます。

若くして食道癌になって、ピロリ菌も住んでる、というかたは
胃癌があとからできることもありますので

内視鏡検査は必須。

しかし術後の胃には結構前の晩にたべていた食事がのこっていて
検査の時によく見えないこともしばしばございます。

せっかく検査をうけるのに「見えませんでした」ではもったいないですから

お腹を空っぽにして内視鏡検査に望みましょう。

前日の夜から食事はスープのみ、昼も消化のいいものをとって
翌日の内視鏡に望みましょう

検査は経鼻内視鏡で咽喉頭をよく見てもらうのが
だいぶ世間に浸透して参りまして、

もしまだやったことがない、という患者さんは
主治医の先生に聞いてみましょう

もしかしたらやってくれるかもしれません





by kenzaburou41 | 2019-02-14 20:08 | 手術後のアフターケア | Comments(0)
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