術後にきをつけること、ということで
「食道癌術後の患者さんの定期検査の内視鏡をどうするか」
の依頼原稿が参りまして。
いつもの咽喉頭観察は普段通りにかきますが
食道癌手術では「亜全摘」といって一部の食道がのこって、胃をつりあげて
その残った食道と胃をつなぐのが一般的です。
よって残った食道、胃にも新しく癌ができる場合がございます。
若くして食道癌になって、ピロリ菌も住んでる、というかたは
胃癌があとからできることもありますので
内視鏡検査は必須。
しかし術後の胃には結構前の晩にたべていた食事がのこっていて
検査の時によく見えないこともしばしばございます。
せっかく検査をうけるのに「見えませんでした」ではもったいないですから
お腹を空っぽにして内視鏡検査に望みましょう。
前日の夜から食事はスープのみ、昼も消化のいいものをとって
翌日の内視鏡に望みましょう
検査は経鼻内視鏡で咽喉頭をよく見てもらうのが
だいぶ世間に浸透して参りまして、
もしまだやったことがない、という患者さんは
主治医の先生に聞いてみましょう
もしかしたらやってくれるかもしれません