気管食道学会の専門医大会がございまして
昨日、基調講演を聴いてまいりました。
ケン三郎のきになるのはロボット手術と、ELPS,ESDとのすみわけでございます。
既に欧米では中咽頭癌のロボット手術は放射線治療に代わる治療として
標準治療化
しかし下咽頭癌に関してはロボット古い機種ではアームがでかすぎで、充分な視野が
得られない
最新のSpならば、一本のアームから3本の鉗子とカメラが出るので
これが普及すれば下咽頭癌へのロボット手術もきっとできるようになるだろう、
とのお話しでございました。
一方日本独自のELPS,ESDはマーキング、局注、剥離といった細かい操作に長け、
「浅いものを薄く取る」「深いものは深く取る」が自由に選択できるため、
お得意の表在癌を早く見つけて、薄皮を剥ぐようにペロンとしかも
短時間で処置ができます。
もちろんELPSもセッティングには時間がかかりますが、ロボットの比
ではございませんし
医療費も時間もかからず、負担も軽い、しかもきれいに薄く取れる
どっちを選ぶかは明白でございます。
しかしでかい腫瘍に関しては出血やらの問題がおきるので
ロボット手術にも利がございます。
表在癌はELPS
でかいやつはロボット
おそらくそういうすみわけになっていくのではないでしょうか?