のどの病気はいろいろございますが
声を温存したい、
誰しもそう思うと思います。
癌の場合は放射線治療が有効で、
強力な癌を治す治療として頼りになりますが、
その後の後遺症も問題で
唾液がでなくなる、味覚がおかしくなる、のどがつまりやすくなる、、
何十年、とたってもそれが解決されることなく
できれば放射線治療はうけなくてすむならばそのほうがいい。
しかしながら命には変えられないので
放射線治療go
幸い癌は治って数十年、今後は食道の入り口がせまくなり
とうとう食事もとおらず、何度拡張しても改善せず
う~ん、、困った
のどの入り口だし、ステントもおけない
食べられないでは生活できない
そういった困った状況で、たよりになるのは胃瘻でございます。
胃に穴をあける?
患者さんによってはそこまでして生きたくない、自然にまかせてけろ
って方もいるかもしれませんけども・・・
患者さんにとっては命綱。
細径内視鏡もついに通らなくなって
さらにはのど入り口にに感染も伴うようになってしまった。
う~ん、、しばらく食べるのは難しい・・
もうこうなったら、彎曲型喉頭鏡かけて切開してやるしかないな・・
と全麻下の拡張+胃瘻造設を計画
内視鏡通らないと困るなあ、困るなあと思ってましたけど
いざ全麻でのどを開くと、カメラがスーッと通って。
無事胃瘻造設に成功。
ふ~っ、、こんなに胃瘻を作るのに苦労したことはないなあ、、、
患者さんの命がつながった・・しかも低侵襲で。
やたら最近、低侵襲を唄う治療が乱立しておりますけど
これぞ低侵襲、、
よっしや~、今日はみんなお祝いだ、のみいくぞ
「先生、まだ午後3時ですけど」
え?
そんな週末でございました。