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LCIによる胃内視鏡観察

富士フイルムからLCIという画像強調内視鏡が開発され

特に胃の観察に非常に、極めて有効。

ピロリ感染のない胃:萎縮なし、RAC、ヘマチン、胃底腺ポリープ
LCIでは胃の粘膜は「杏色」にみえます。
稜線状発赤の赤い部分は、背景が杏色になるのでよりLCIでは
発赤がくっきりとわかりようになります。

これにたいし、ピロリ感染あり:きったない粘液がべったり
びまん性発赤、ひだの腫大や蛇行などなど。
LCIではびまん性発赤は「韓紅色」に見えます。
萎縮境界もより見やすくなります。

また若年者でみられる前庭部の鳥肌胃炎は
LCIでは白の顆粒状隆起がより強調され、ぶつぶつが目立つようになります。

ピロリみつかりました、除菌治療しました、いなくなりました。
となるとびまん性発赤や粘膜腫脹、ひだの蛇行などもかいぜんしますので
LCIでは背景が杏色にかわります。
さらには「地図状発赤」「斑状発赤」が見られ、
LCIではこれらの赤い部分がより強調されます。

腸上皮化生はLCIで白色~ラベンダーカラーになり
BLIでは腸上皮化生は緑~白い扁平隆起として明瞭になります。

多発性白色扁平隆起もPPI内服例でよくみられますが
LCIで白がより強調されます。

さて早期癌ではどうでしょうか?

背景が腸上皮化生だと,
LCIでは周りはラベンダー、癌の部分はオレンジ 
「ラベンダー・オレンジサイン?」とでもいいますか

萎縮のなかの早期がんだと
LCIでは「黄色の中のオレンジ」でしょうか

未分化癌だと、未感染の胃のなかに、白っぽい粘膜
=LCIだと「杏のなかに褪色」

というわけで白色光で目をこらして内視鏡観察していた時代から
LCIで色の多彩な変化をよみとりつつ、癌を早くみつける時代へ

今後代わっていくかもしれません




by kenzaburou41 | 2019-03-11 22:00 | 診断の達人たち | Comments(0)
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