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経鼻内視鏡前処置

我がふるさと鹿児島からお便りあり。

『我々の施設でも酒飲みには口からの内視鏡を辞めて、鼻からの内視鏡に
変えたい、是非その前処置の仕方を教えてほしい」

とのこと。

おおっ~
酒飲み県には当然経鼻内視鏡が重要でしょう
これからピロリは減りますし、細くてきれいでいいカメラ
の出番です。

というわけで当院でのやり方↓

経鼻内視鏡前処置

ガスコン水100ml+プロナーゼR 1p+重層1gを内服後、ベッド上でローリング

4%塩酸リドカイン液2ml+硝酸ナファゾリン(プリビナ)0.5lの混合液を

トップ社の経鼻的内視鏡前処置用注射器に充填し、先端にスプレーをつける

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座位または半座位(リクライニング付きのベッドなら体を起こして)で、患者さんに顎をあげて頭を後屈してもらい、左右の鼻に0.5mlづつ、スプレーで噴霧、この時鼻からたれてくるので患者さんにはティッシュを口のあたりで持ってもらい、「たれてきたら拭いて下さい」と話しておく。時々むせる人がいるのでスプレー時には息を止めて下さいと注意しながら噴霧する。スプレーしたら鼻をよく揉んで、「これでだんだんと鼻が拡がってきます、のどもしびれてきます」と伝え、1分。

④「それでは同じ麻酔を追加します」といって再度左右の鼻に残りの麻酔を追加し2分以上待ちます。ここまでは必ず座位または半坐位で行う(以前は仰臥位でやっていましたが、鼻腔麻酔がそのまま耳管にはいって、検査後にめまいを生じるケースが時々あり、検査後にフラフラして歩けない,というかたがいました。一度めまいを生じると夕方ちかくまで麻酔が抜けずにベッドで休んでもらう必要があります。体を起こして麻酔したほうがいいです。

市販の綿棒(100円ショップで売っているのでも十分です、綿が太めのものを準備し、キシロカインスプレーを先端に塗布)で左右の通りのいい方の鼻に挿入し、最も狭いと思われる所で留置し,通りがよければすぐ内視鏡開始、悪ければさらに2分まちます。(中鼻甲介下端ルート、下鼻甲介下端ルート、左右で4方向あるので、どの方向の通りがいいかを探る=これは医師がやった方がいい)

女性は男性にくらべて鼻が狭い人が多いですので、綿棒を入れてかなり抵抗がある場合は、綿棒留置時間をさらに長めにします。内視鏡をいれて、あと少しで入りそうだったら仕切り直して時間をおいて検査すればほとんどの方が挿入可能です。20~30代の若い女性は鼻が狭く無理に入れると鼻血がでますので、無理せず口からやるか、あるいは麻酔して15分ほどまってもらって検査開始するなどの対応が必要です。


前処置麻酔をする部屋のスペースが十分確保出来ている場合は、先に③④の麻酔(医師に麻酔がOKか問診だけ確認してもらう)を前室で看護師、技師さんが行い④の2分の所を10分以上待ち、検査がすんだら、次の方に入室してもらい、綿棒で鼻の通りを医師に確認してもらい検査をスタートする。こうすると患者さんの流れもよくなります。余裕のある患者さんには検査をしながら説明していくので,少し時間はかかりますが、患者さんも検査が終わったらすぐ帰れますし、検診だと喜ばれるとおもいます。ブスコパンやセデーションは使いません、どうしても胃の蠕動を止めたい場合のみミンクリアを使います。

今までずっと静脈麻酔、経口内視鏡に慣れている患者さん,経鼻内視鏡の普及が遅れている地域では、「今日は寝かせてくれなかった,今日の検査はつらかった」とすごく不評のこともありますので、経鼻になれてもらうためには、「とても上手にのめていますよ~、いつもは見えてない喉の入り口がよく見えましたよ」とたくさん褒めてあげるといいと思います。


是非,明日から経鼻内視鏡をあなたの地域でも

やってみましょう


ぽちっとな



by kenzaburou41 | 2019-03-14 13:11 | 経鼻内視鏡 | Comments(0)
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