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頭頸部癌学会メモ

食道癌と同じ扁平上皮癌が大多数をしめる頭頸部癌

食道で使えないオプジーボやらセツキシマブなど
が頭頸部では保険適応になっているので

あきらかに化学療法にかんしては頭頸部がんの治療から学んだ方がよくって。

ケン三郎が頭頸部癌学会に所属しているのもその理由の一つであり

内視鏡学会、胸部外科学会、頭頸部癌学会と
内科、外科、頭頚科のあいだでいろいろ知識を蓄えて
なんかいい方法ないかな~と考えております。

一ついいこと聞いたのは

食道癌のDCF治療

良く効くんだけど、残念ながら毒性も強くて

なかには抗がん剤だけで死んじゃう人もでてしまうくらいの
注意が必要なお薬で

同じく頭頸部がんに使った場合の治療関連死亡が5%近くに上るという
5%って20人に1人だから、結構なもので。

頭頚科でそれに代わる術前化学療法がないものか
ってことで考え出されたのが
PCE療法

パクリタキセル80mg・m2
カルボプラチン AUC=1.5
セツキシマブ 初週400mg・m2、以降250mg・m2 8週間連続投与

の3剤を併用する方法で

その後に頭頸部癌の「王道=2000年以降15年間まけなしの化学放射線治療の頂点」
ともいえるシズラジ(CDDP併用RT)
を行う。

RTは70GY、CDDPは20mg・m2、4日間をRT中3回併用する、つまりトータル240mg・m2を
RT中に入れるという治療法。

このたび切除不能局所進行頭頸部表在癌への
多施設共同前向き試験(第Ⅱ相)に35症例
(ステージⅣA=24,ステージⅣB=11例)が登録され
この度頭頸部癌学会で学会発表がございました。

inductionケモ終了時の奏効率88.6%
シスラジ終了時の奏効率93.8%
22か月おいかけて2年生存率が83.5%

でよかったのと

治療時にFNやGrade4の毒性、治療関連死亡なしということで

より負担が軽く、かつ効果もよさそうな結果。

70Gyなんて食道には当てられませんし、
セツキシマブは食道癌には
使えませんが

将来的には安全で効果の高い治療法が残っていくであろうので

知識として覚えておこう








by kenzaburou41 | 2019-06-14 22:11 | 抗がん剤治療 | Comments(0)
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