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頸部食道がんの治療戦略

頸部食道がんの治療戦略ですが

先日もブログをたよりに相談がございまして

医者には手術をすれば喉頭を残せないから放射線をまずやりましょう

と勧められた。

先生方のご意見いかがでしょうか?

ってことで。

手術したら声のこせないんだ、、じゃあ放射線を選択される方は多いと思います。

が放射線が効いたように見えても癌細胞が0にならないと再発しますので
再発した場合に、どうするか?

PDTも頸部食道癌には適応外ということで

手術となりますと放射線のあたった咽頭と空腸をつなぐ、血管をつなぐ
上手くいかない事がすくなくありません

結局のどを残せずに喉頭まで摘出になりえる状況です。

ですので最初から手術で声を温存しながら、遊離空腸再建でつなげるのであれば
これがあとあと考えてみるといい選択で。

胃も残りますし、多少声がかすれたり、つなぎめに食物がつまりやすくなったり
はありますが

声ものこせて癌も切除し、根治が目指せる。

これが理想です。

頸部食道癌自体がそれほど頻度の多い疾患ではないので、手術は、経験豊富な施設で
やるのがよく。

「うちじゃ声は残せないよ」
と言われた施設でも、一度他の病院に聞いてみるのも一考
でございます。

相談されたら全力で、一番いいと思われる方法を提供し、軌道に乗せる。

これが食道外科医の真骨頂でもございます。






by kenzaburou41 | 2019-10-27 12:39 | Comments(0)
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