アルコールは食道癌だけでなく、多くの疾患の発生、増悪にかかわるとされ
呼吸器疾患も同様で
その中でも[誤嚥性肺炎」「睡眠時無呼吸症候群」がその代表で。
「気管支喘息」もアルコールが増悪因子 なのだそうだ。
アルコールが分解され、アセトアルデヒドでき、アセトアルデヒドは肥満細胞からヒスタミンを遊離し
喘息が誘発される
高齢化社会、過度の飲酒は脳神経に作用、急性の髄鞘障害をきたし、筋弛緩作用>>嚥下構音障害を惹起する。
特に寝る前の飲酒は就寝中の嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎のリスクとなる。
また過度の飲酒は免疫細胞の活性を低下させる作用がしられており
感染症を増悪させる。
アルコール常習者はむし歯の割合も多い>これも誤嚥性肺炎の原因となる。
睡眠時無呼吸症候群は、咽頭部を中心とする上気道領域での気道狭窄閉塞で、慢性的になると心疾患や高血圧の
リスクになる
飲酒>>気道周囲の筋弛緩が起きる>気道狭小化>無呼吸の増悪
もし就寝中に無呼吸になったばあいも低酸素により、覚醒をうながされるが、飲酒によって感度がにぶくなり
覚醒までの時間が長くなる。
男性において一日の飲酒量が1杯増えるだけで睡眠時無呼吸症候群のリスクが25%も
上昇するとも報告されている。
喘息発作の誘発
感染、飲酒、ほこり、大気汚染、天候、過労、運動、たばこの煙、、、
いろいろあるけど 飲酒が誘発するとは・・しらなんだ。
↑ 以上 日本気管食道科学会会報 2018;69,290-296より