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バレット食道癌の内視鏡治療

食道胃接合部がん、比較的若くして罹患する患者さんも増えておりまして

食道の専門家と胃の専門家が、それぞればらばらに方針をたてて手術のやりかたを変えてるのが
問題だねえってことで、それを統一しましょうっていう動きが加速しております。

バレット食道からなるバレット食道癌と
それとは関係なく、胃と食道の境目にできる接合部がん

表在癌だとバレット粘膜があって、その中にバレット食道癌ができて、ああ、こればバレット由来だねえ
とわかりますが

進行癌だとそのバレット粘膜も分からなくなってることもあるので診断がむずかしい場合もございます。

で、どういう術式を選ぶか?
でございますが

食道胃接合部癌の扁平上皮癌(EGJの上下2㎝以内)だと上縦隔にも10%程度の転移がある

食道胃接合部の腺癌(食道浸潤3cmを超えるもの)は術後に上・中縦隔に転移再発するケースが少なくない。

ってことで

扁平上皮癌、腫瘍中心がEGJの口側1~5cm(SiewertI型)、腫瘍の中心がEGJの口側1㎝~肛門側2cm(SiewertII型)で食道浸潤が3cm以上

では上縦隔を含む郭清

3cm以内のSiewertII型は左開胸か?経裂孔か?っていう議論もあったけども
JCOG9502で左開胸よろしくない、開腹経裂孔がよかろう、っつうことで「開腹経裂孔」が推奨されてる。

症例にもよるとおもいますが、、、個人的には左開胸そんなに差がでるもんかな??と

視野はすごくいいですし、、、

さらにこれが腹腔鏡とか縦隔鏡、ダビンチ、どれがいい?

って話になってまいります。

日本食道学会と胃癌学会は合同でその接合部がんにどこまで郭清するか?
っていう多施設共同の前向き試験を行って2014年4月より開始し、2017年9月にその登録完了

そこで選ばれた術式は「右開胸開腹」 と 「開腹経裂孔」

郭清すべき範囲がはっきりしたところでさらに

「開腹か、鏡視下か」「人間か、ダビンチか」「AIか」 進化していくもの、でございます。

さてバレット食道がん。

みためが大事でございます。

深達度は見た目によります。

0-Ⅰs およそ1mm以上の高さのあるもの 基部がひろいもの=転移リスクがたかく、手術適応

0-Ⅱ型,0-Ⅰp(基部がせまくポリープ状)=転移リスクが低く、まずは内視鏡治療

おおよそこんな感じでよさそうでございます。

食道学会の演題募集が延長になりまして
昨日ようやく登録完了、でございます。

来年度は規模を縮小しながら、ほそぼそと老舗の看板を守っていこうと思います。




by kenzaburou41 | 2020-01-13 07:27 | バレット食道 | Comments(0)
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