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「2領域郭清」というのは
胸と腹のリンパ節郭清のことをいいます。
「3領域郭清」ってのは
頸、胸、腹のリンパ節郭清の
ことをいいます。
食道のまわりには縦方向に
リンパのながれが豊富なので
下部食道がんであっても頸のリンパ節に
転移することがあるので
「3領域郭清」を選択する
所が多いですが、
転移リスクが少ないかも、となれば頸部郭清を省略し、2領域郭清
という選択肢もあります。
胃温存回結腸間置術=かなり手術に慣れた施設での選択肢で
利点は残食道への逆流がほとんどないこと(食道炎を回避できる)です。
「再発した場合」ですが、どこに再発したかで治療法がややことなります。
手術で郭清した場所に出てきた場合>胸の中、であれば放射線治療+抗がん剤治療
胸の中に出てきた場合にもう一回胸を開けていきなり手術することは稀です。
手術で郭清した場所ではない、頸のリンパ節に転移が起きた場合>ほかに転移がなければ
再手術で取りに行くのが一般的です。2領域しか郭清してない場合はこういうリスクも
少ないですが起きる事もあります。
一方で腹部の傍大動脈周囲リンパ節に転移した場合は「遠隔転移」となり
化学療法を行う事が多いです。
肝臓、肺、多発の場合も抗がん剤治療 肺で単発なら手術
骨転移=放射線照射+抗がん剤
脳転移=γナイフ
ということで転移再発の場合は、でてきた場所や
再発パターンで受ける治療法が変わります。
↓
再発した場合、どうしてこの治療を選択するのか?
あなたにあった治療が選択されますので
主治医に良くきいてみてください。