人気ブログランキング | 話題のタグを見る

病理を見に行く

この4月から食道外科と胃外科が一緒に活動するように
なりまして正式な名称はきまってませんけど

胃癌についても、診断から治療まで勉強会をひらこう

ってことで、いつもやってる食道癌の
病理と臨床の検討会にこのたび
初めて胃癌が登場。

今回、早期胃癌と診断して、ESDしたら深くてしかも分化度も低分化型管状腺癌
でございまして

追加治療が必要ってことで手術になりました。

術前のプレゼン聞いてて、
手術前に外科医の皆さん、
ちゃんと病理見に行ったの?が
気になって検討会を企画。

病理のレポートをみれば、ああ追加治療必要だな

ってわかるんですけど

ほんとに?

っておもう外科医は是非病理の先生にプレパラート
みせてもらえます?

って確認する作業をお勧めします。

そうすると、どのくらい手術したほうがいいかって
いうことがもっとより身近にわかりますし

患者さんに説明するうえでも、ほらこの部分が
深く入ってるんです、もしかしたらもう転移が
始まってるかもしれませんし


という理由づけにもなります。


病理の写真まで準備して手術前に説明できること

が理想的なムンテラでございます。

「ああ、本当ですね、これで手術を受ける気になりました」

これを若い時から続けていると
いい臨床家になれると思います。

「俺の手術、世界一うまいから」

を目指すのも大事ですけど。

コツコツやるのも大事っす。






by kenzaburou41 | 2020-06-27 23:07 | 病理診断学 | Comments(0)
<< 経験者に聞く50の質問 Q&A >>