中断していた早期食道癌診断勉強会がウェブで
帰って参りました。
今日はバレット食道癌の症例でございます。
バレットの好発部位、SCJの2時方向
全体に隆起して真ん中がへこんでる1cmくらいの病変
非腫瘍性の扁平上皮に潜ることがあるのがこの癌の特徴でございます。
さらにはしろい付着物が被覆し、上皮下の本体がぜんぜんみえませんっ
さあ、どうよみとくか。
扁平上皮の間からホワイトゾーンが垣間見え、あ、そこに腺組織がある
拡大でみると
扁平上皮内にちいさなちいさな小孔がちらほら散見されます
これを酢酸でしめるとよく見えるそうで
「これはバレット腺癌です」といいきれる所見である。
深達度は大きさ1cmくらいですし、バレットの場合は大きくみえても良く伸びてるからDMMまでの可能性も
おしむらくは透視やEUSもあればなお診断にやくにだっただろうし
もっとちゃんと診断するなら全麻でフードつけて水深でよくあらって、そうしたらきっと
よく見えたでしょう
とのこと。
う~ん、いかにいい写真をとるかは永遠のテーマぞよ。
こたえはDMMで脈管侵襲陽性。 バレット腺癌でした。
これを2時間かけて議論 参加者40人強、、、
ますますハードルがあがって症例を提示するほうはドキドキです。
いい症例にあたったときにいかにきれいな写真をとり
きれいに標本整理して、そして一対一対応できるように
しておく
基本ですけども、写真の撮り方また勉強になりました。
ウェブ開催になって地方から会場にこれないかたにも
勉強の機会がえられるってんで
ありがたい機会かもしれません
ピンチをチャンスにかえましょう