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亜全胃胃管

食道がんの手術をうけたかたは、
術後後遺症に長く悩まれている方が多くて

大食い、早食いができない

食事がつまる

すぐいっぱいになる

平らに寝ると逆流する

などなど

慣れるまで3年どころか6-7年かかる、外食は控える、
健常者との飲み会参加はおっくうになるといろいろ。

手術方法でこの問題を解決できないかと、胃ではなく小腸と大腸の一部をのどまで
持ってきて、胃を残す手術、というのも採用している施設がありますが

施設によって胃を極細く作るとこと、胃のほとんどを使って作るとこ
2つにわかれるようで

胃の壁内血流を温存できるメリットがあるのが後者の亜全胃胃管。

このほうが容量も大きくなっていいのではないか、と当院でも採用しております。

古くから「うちは極細い胃管でやってます、それ以外はやってません」てとこもある。

一度できあがった伝統を破るのも勇気がいるし、さらに生活の質を改善させたい
という新しい術式にチャレンジする医師もおり、いろんな考えがあってどっちもあり。

いい術式は残るし、悪い術式は廃れる

時代時代で変わっていくんですけども

アンテナはっていい方法を取り入れる柔軟さをもちあわせねば。


















by kenzaburou41 | 2020-09-29 00:41 | 手術後のアフターケア | Comments(1)
Commented by at 2020-10-02 20:53 x
はじめまして。術後3ヶ月の家族を持つものです。
再発予防のための術後抗がん剤の2クール目の2日目から、もともとあった喉の詰まり(吻合部)がひどくなり嚥下時に痛みが伴うようになり食べる量がかなり減りました。
嚥下時の痛みのいうのはしばしば見られる後遺症でしょうか?吻合部が炎症を起こしているなど抗がん剤が影響しているのでしょうか?
現在、抗がん剤治療退院後から3日目です。
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