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放射線治療後の食道狭窄

放射線治療後の後遺症の一つに
癌が小さくなって劇的に効いても食道にもともと全周にがんが及んでいた場合
食道がきゅ~っと狭くなり

食事がとおらなくなる事がございます。

食事がとおらないとこまりますから
胃ろうを先につくってから治療を進めることもすくなくないですが

治療はうまくいってるのに
完全狭窄

少しでも食べられることが人の営みとしては大事ですので

食道やさんとしてはなんとか
食べさせたい

これを解決するほうほうとして食道の拡張術がございますが
ピンホール状に狭くなって場合にはどこに道があるか
わからない

うーん、これは無理ですね と大半あきらめてしまいます


いえいえ、こういう場合は胃ろうから細い内視鏡を入れて
上からも内視鏡を入れて2つのカメラでのぞきながら
そーっとそーっと行く道を確認し

電気メスで狭窄部に穴を掘っていきます。

そうすると向こう側のカメラからどのへんに穴がででくるかを
確認でき、ここだとおもったところに電気メスでえいっつ
と穴をあけます

開通

そしたらガイドワイヤーをいれてサバリーの7mmで拡張

開通したら ここから徐々にひろげていって

なんとか食べられるようになる。

という方法です

食道穿孔のリスクがあるので、外科医にサポートをお願いしながら
拡張するといいとおもいます

3年に1回くらいそういう方が
いらっしゃいますが

手術を回避できる方法の
1つとして有用です






















by kenzaburou41 | 2020-11-03 10:07 | 放射線治療 | Comments(0)
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