お便り有難うございます。
全国津々浦々から無料相談、ありがたいです。
「下咽頭癌の放射線治療後に食道の入り口が
細くなってごはんが食べられません、
何とかいい方ありませんか?」
ってかた結構いらしてて。
内視鏡で見ると針穴くらい細くなってて
これじゃ食べられないでしょう
内視鏡で拡げてください、、ってバルーンで拡げる場合もありますが
なかなかこの高い位置でバルーン拡張が難しいことがあります。
そういう時に↓の サバリージラード 硬性ブジーという方法がございまして
①口から細い内視鏡を挿入
②ガイドワイヤーを鉗子口から狭い所に挿入し、奥までいれる
③ガイドワイヤーを奥に送りながら内視鏡を抜去する
④ガイドワイヤーだけをのこしてそれ以上ぬけないようにガイドワイヤーを口のあたりで
介助者が手でつかむ。
⑤↓のサバリージラードブジー
先端が細くやわらかく、銅部は腰がある構造で真ん中に穴があいている。
ガイドワイヤーを穴に通してゆっくり食道へ挿入していきます
⓺狭い所を通過すると、抵抗が急に抜けますが、食道に圧がかかりますので
力任せにいれると食道に穴があきますので注意して行います。
しばらく入れたままにして、抜きます。
⑦最後に内視鏡で確認して大穴があいてないか、出血がないかをチェックします
サイズは5~15mmの7サイズありますので狭窄の程度におうじ
最初は数字の小さいほうから開始し、だんだん大きくしていきます。
これで拡げておしまい。
頸部食道ESD後もかなりきつい狭窄が来ます、一度狭窄がおきるとなかなか
解除がむずかしく、頸部食道のESDは特に要注意、正常粘膜をとりすぎない
よう、小さなものはEMRで短時間で済ませましょう。
良性狭窄で食べられないのはつらいですよね、
毎週のように拡げては狭くなりを繰り返す方もいらして
いろんな人の知恵で改善できるといいのですが。