お便り有難うございます。
放射線治療をうけて半年以上経過して食道が狭くなってきたということですが
第一に癌の再発
第二に放射線治療後の晩期毒性としての狭窄
の可能性があり
再発の場合は筋層までの浸潤ならPDT ですが、狭くなっているのが解除できるかというと疑問で
遠隔転移がなければ、サルベージ手術をうけるのが食事をとるための近道かとおもいます。
癌の再発でなくて晩期障害での食道狭窄の場合は、完成された狭窄なので治りません
ひたすら内視鏡的拡張術を永遠に続ける(頻度は人によってまちまちですが
うまくいけば3ヶ月に1回くらいですむかたもいます)
ひっきりなしに詰まって困る、あるいは食べて痛みが生じる
などの後遺症に苦しむ方は、食道を切除する手術を受ける(内容的には癌の再発の
場合とそうかわりませんけど)
この場合はリンパ節郭清がいらないので食道ぎりぎりで剥離していける
ので手術の難易度としてはそれほど高くない、ただし放射線があたっていると縫合不全
などの合併症も起きやすい、というリスクはあります。
癌の再発ではないことが明らかになったら、
まずは3ヶ月程度拡張をつづけてみること
それでもどうにも生活がなりたたないという場合は手術を考えても良いと思います。