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typeR

有馬先生の拡大内視鏡分類でtypeRに分類される血管があって

井上分類にはない異常血管

もやもやちりちり

細かくてあっちゃこっちゃ、こんがらがった網のよう

小さいけど拡大ではtypeR 

EUSまでやってSM2

って症例が昨日の83回食道色素研究会で提示されまして。

おーっ、、これは綺麗な内視鏡画像やん ちょっと太いけども構造的には網の目

有馬先生からもRの認定をいただいて

SM2なら最初から手術、とおもいきや

昨今はESD+CRTも戦略の1つだし、あるいは最初からCRTも治療選択肢。

でも

最初からCRTなんて
病理所見も得られなくてどんな病気だったかフィードバックもできないし

ちいさいならまずESDでよいでしょ?

つーことでESDでとってみました。  結果は低分化扁平上皮癌でSM2 うわ、、悪そう

その後は手術されたんですか?

いえ、ケモラジを追加したんですけど
残念ながら4年目にお亡くなりになりましたと。

そうですか こういうケースは稀に経験しますが、悪性度が高い食道がんですね、きをつけなければと思います。

手術で救えたかかどうかわかりませんけども(逆に手術してもすぐ再発したかも?)

あとで振り返って共有することの大切さ

一度見たら忘れない、網状血管でした。

教科書にのせてほしいです。






by kenzaburou41 | 2022-01-30 09:42 | 拡大内視鏡 | Comments(0)
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