経鼻内視鏡の麻酔の仕方で注意点。
私どもは
4%キシロカインスプレー2ml+プリビナ0.5mlの混合液を
スプレー付き注射器に詰めてまず左右の鼻に半分づつ噴霧。
2分ほどおいて、半分を左右の鼻に噴霧。
よくもんで市販の綿棒で左右の鼻 中鼻甲介下端ルートと
下鼻甲介下端ルート、あわせて4ルートのうちどのルートが
一番通りやすいかを確認
前回やったことがある場合は同じルートを利用したい。
そのルートまで記載しているほうがありがたいので
必ず内視鏡所見に書いておく。
麻酔はかならず座位または半座位でおこない。
すぐ左側臥位にしない。
介助者がすぐ横にするところもあるので、介助者にもそのように伝える
鼻腔の奥には上咽頭がございまして、そこに左右に耳管開口部がございます。
ここから麻酔の液がつたって平衡感覚を司るところに麻酔がながれると
検査後にものすごいめまいとふらつきがでて、
半日くらいたって歩けなくなる
ことがあります。(私は当日入院したケースを経験してます、はい)
スプレーを鼻の奥まで入れると、むせこみもでるので
COVID-19時代には推奨できません
内視鏡学会でも注意喚起されてませんが、経鼻内視鏡を何年もやってると
ごく稀に経験する偶発症ですので覚えておきましょう
8%のキシロカインスプレー
直接鼻腔に噴霧するのは禁忌
麻酔かけてすぐ側臥位にしない!