当院でのデータ
食道がんの4人に1人は下咽頭がんを発症
下咽頭がんの3人に2人は食道がんを発症
という超濃密な関係性から
食道、下咽頭、同時にみつかるかたも当然おりまして
5つ癌ができたとして
優先順位が高い方から治療をえらびます。
食道が進行なら 抗がん剤治療を2−3コースやって手術、が標準治療で
下咽頭が進行ならCDDP併用のケモラジが標準治療
下咽頭が表在なら内視鏡治療ですが
食道の5つのうちの2個目、3個目がSM癌ならやっぱり
手術を選ぶ、というのが標準的でしょうか
下咽頭も進行で、食道も頸部食道に進行癌、
となると両方同時にケモラジ もしくは喉頭摘出をふくむ根治術が選択肢で
頸部食道が進行で、下咽頭が表在なら
抗がん剤をまず最初に2−3コース行って
頸部食道手術(喉頭温存できればトライ)+下咽頭の経口的手術
下咽頭も食道も進行で食道は中下部食道にもSM癌がある
となると同時に照射、というのは範囲が広すぎて難しいのではないか。
5この癌がどういう内容で、どの場所に、それぞれの優先度がどうで、、
といろいろ考えつつ
まずは抗がん剤治療
というのは次の根治治療をどうするかを考える時間が
得られる、という点で利点があり
その間に他の専門家に意見をもとめる、というのもありだと
思います。
どの病院でも全く同じ選択肢しかない、治療法を選べない、ことも多々ありますが
治療始まって間もないうちならば、、、