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食道腺がん術後の補助療法

Checkmeta577試験では腺癌が7割、扁平上皮癌が3割でステージ2、3食道癌
術前ケモラジ後に手術、その後補助療法としてオプジーボやった群とプラセボ群を
比べたところ、オプジーボ群が優れていたことから

術前にケモラジをやって手術してがんが残っていた方にオプジーボをやりましょう、というのが
つい先日ガイドラインでも推奨グレードAで勧められることとなり

術前ケモ+手術では・エビデンスに乏しいから推奨することを決めることはできないけど(推奨D)
やってもいい

という感じで各病院で術後お元気で、切除標本でリンパ節転移がたくさんあった場合などに
メリットデメリットを考えながらやる

というスタンスかと思います。

さて、扁平上皮がんが9割の日本人ですが、
食道胃接合部がんではどうでしょうか、というと

術前ケモ>手術>転移陽性ならS1内服、というところが多いんじゃないか
と思います。

しかしこのチェックメイト577は腺癌が7割の試験で、扁平上皮癌のサブ解析ではプラセボ群より
うんと成績がよかった(オプジーボ群 無病増悪期間29、7ヶ月、プラセボ11ヶ月となんと倍以上の無病増悪期間延長)、
ということがわかっていて、腺癌でも扁平上皮癌よりはやや効果が弱い
(無病増悪期間19.4ヶ月)のですが
プラセボ群無病増悪期間11.1ヶ月)より成績がよかった

ということで、「組織型を問わず」 術後補助療法でオプジーボをやってもいい
推奨することを決められませんけど
つーことで。

胃がんに準じて、なら「抗がん剤」ですが
食道腺癌に準ずると再発予防のための「オプジーボ」もあり??ってこと

どっちを勧めるのがいいんでしょう 

胃がんの専門家にもきいてみなくては。

クリニカルクエッションっす。


記事にあやまりがありました、すみません。
生存期間ではなく無病増悪期間のあやまりでした。




by kenzaburou41 | 2022-08-09 23:02 | 新しい治療法 | Comments(0)
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