切除不能あるいは再発食道がんの治療は
免疫チェックポイント阻害剤の登場によって
大きく変化しつつありまして。
キートルーダ、オプジーボ、ヤーボイ
これと従来の抗がん剤を組みわせて
全身に広がってる病気と闘います
「患者よがんと戦うな」
という先生もいらっしゃいましたが
戦うことでがんが小さくなる、というメリットの
反面、もちろんデメリットもあり
そのデメリットがメリットを上回る場合は
あんまりいい治療とはいえません。
デメリットにどのようなものがあるか
をしっておき、その対処法も覚えつつ、押すところは押す、
ひくところはひくの「ブレーキ、アクセル戦法」が
大事でございます。
治療がきいているうちはアクセルをふみ
やすむときは休む
速さを競うのではなく
いかに長距離を走り続けられるか、いい状態を維持してより遠くまで。
切除不能/再発食道がんの戦略でございます。
免疫関連の有害事象にかんしては有害事象がでたほうが
でないほうより生存率の延長が見られた
という報告もあり、
さらにその有害事象の数が3つ以上の患者では
生存率の延長が見られた、(Fleeman-Keller M et al Clin Cancer Res 201:22:886-894)
という報告もあるようで
有害事象が強くでたから
もうその薬は使えない、ではなく、うまくその有害事象と対応しながら
継続することを検討する、
キートルーダ+5FU+CDDPでは
甲状腺機能低下10.8%
肺臓炎5.7%
甲状腺機能亢進5.4%
大腸炎 1.6%
Grade3以上の有害事象は7%
ながく続けるにはあんまりひどい副作用があっちゃこまるんですわ