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開胸手術と鏡視下手術どっち?

食道がんの開胸手術と鏡視下手術、どっち?

「ロボット手術を希望してます」という患者さんもおりますが

まずは日本で2012年から16年まで1002施設で行われた24223例を
データーベース登録にもとずく短期成績の

報告  Yoshida N et al. Ann Surg 2020:272:118-24

によりますと。

T4 M1 ニ期手術、がんをとりにいったけどとりきれなかった

というかたを除きますと

12711人が鏡視下(52.5%)
11512人が開胸(47.5%)
ってことで全国的に5年前まで開胸手術が半分くらい。

結果

手術時間は鏡視下が長い

けど出血量がすくない

合併症は、術前治療の種類にかかわらず、鏡視下が同等もしくはすぐれていて
とくに手術前に前治療しないで手術したかた
呼吸器合併症
2日以上の人工呼吸管理
再挿管
手術部位感染
敗血症
などの発生率が鏡視下手術で優位にすくなかった

しかし30日以内の再手術は鏡視下手術で多い傾向を認めた。

手術関連死 1.7%(鏡視下)にたいし2.4%(開胸)
で術前治療なし例で鏡視下手術が有意にすくなく
術前治療ありでは同等だった。

手術で命をおとしたひとは
高齢、術前の活動量低下、ASAPS グレード3以上
糖尿病、COPD、慢性心不全、クレアチニン1.2以上
手術症例の少ない病院での治療

CRTを手術前にやった群が無治療もしくは術前ケモ群より
手術関連死亡がおおく

CRT群での死亡率は開胸と鏡視下でかわらず

とのこと。

個々の症例でいろんな背景も違うし、ひとくくりにものは言えませんが
「慣れている施設、経験数の多い施設」で「鏡視下専属チーム」での治療、

もちろん、人手がないところで経験豊富な人がリーダーになって
頑張っている施設もたくさんあり。

手術死亡約2%というリスクをなるべく減らせるよう。

患者さんも禁煙して手術に臨みましょう





by kenzaburou41 | 2022-09-10 08:18 | 早期胃癌研究会 | Comments(0)
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