食道癌の治療前の検査で
内視鏡検査と共に大事な検査として「食道造影」がございます。
これはバリウムを飲んでもらい、空気で食道を膨らませて
食道の壁にバリウムを薄く塗って空気とのコントラストで
病気のでこぼこ、
あるいは狭窄の程度
膨らみ具合
病気の高さ、のどや胃との位置関係
を把握するための大事な検査でございます。↓
内視鏡で明らかにこれは浅い、ESDで全然よかろう
というものはバリウム検査はしないことがおおいですが
お、これちょっと心配かも、、
転移が起きるMM入ってるんじゃ、、あるいはSMにはいってて
最初から手術ケモラジ選んだほうがいいんじゃないか
つーばあいも超音波内視鏡(EUS)=断層画像で深達度を評価する方法
とならんで粘膜下層の
深い所にあるかどうかの検査としてひじょーに重要です。
病気を正面からとった写真と
側面からとった写真で評価をします
正面ではバリウムをのっけて
バリウムが濃く溜まっているか(凹がおおきい)
バリウムを大きくはじいているか(凸がおおきい)
この大きさによって深さを推測します>けどなかなかこれは難しい
側面ではふつうのとことくらべて
「食道がちゃんと拡がってるか」
で評価します。
向かって左が正面像、右が側面像です。
左の正面像では〇のところに病気があります え、どこ??
はい、素人がみてわかんないときは 表在性の病気です。
これが明らかに異常がわかるときは進行性の病気です。
右の側面像、線をつけたところがすこーしふくらみが悪くなっています
まるくやんわり、他のとことかわりないときは、ESDの良い適応ですが
すこーし直線的になってるときは、粘膜筋板といって転移が始まるところ
に影響でてるかもしれませんので
「超特急で内視鏡治療をまず選択」
となります。
超音波内視鏡 とならんで食道専門家が身に着けておきたい技術の一つです