胃ろう
ときくと、えっ、、と思う方も
いらっしゃるとおもいますが
食道がん、進行すると食えなくなります
たべても胃にとどかない
なので極端に栄養状態が悪くなります
10キロやせました
と初診時にうったええる方しばしば。
すぐ入院しましょう
まず先にやることは「癌治療をいそいで」ですけど
その前に大事なことは
栄養状態の回復
でございます。
つまりは、昨日今日で元気になるわけではなく
失った栄養状態を整えてから
治療ができる
ということになります。
ある程度進行した食道癌、切除可能ならまずは抗がん剤を2−3回 3ヶ月くらいは最初に
やってそれから手術が一般的ですし
切除不能でも放射線治療に抗がん剤を一緒にやることが一般的です
なのでまずその栄養状態の回復のために、胃ろうをまずつくり、栄養路がとれたら>>抗がん剤>>>
胃ろうがいろんな理由で選べない場合は点滴>抗がん剤>>
という順番
になります。
「早く治療を」というお気持ち、だとおもいますけど負担が間違いなくかかる
治療で、耐えられなければ治療で命を縮めることもありますので
十分な準備と戦闘体制を維持するために大事な栄養路の確保。
これが治療がうまくいって食べられるようになって
もう先生、胃ろう、そろそろ抜いてくれよ、
結構たべられるようになったんだ!
その日までは命綱。
早く抜けるように頑張りましょう