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頭頸部がん照射後のQOL

昨日今日と気管食道科学会の専門医大会があり

「頭頸部癌治療後の嚥下障害への対応」
つう講習がありまして。

進行頭頸部癌への手術治療は生活の質を大きく損なう

下咽頭がんにのども食道の一部も切除する手術をおこなうと
声はうしなう、味覚、嗅覚がわかならい、鼻がかめない、うんちするときいきめない、
さまざなな高度機能を失います

こうした生活の質の低下により頭頸部癌患者の自殺率は
米国では一般人の4倍も高い
とされています。

で、声をのこしたいがためにケモラジを選択するかたも

がんが治ってよかった、という場合でも
長くみてると唾液が出ない
口がかわく
のみこみがわるい
唾液がでないので虫歯になって歯がボロボロになる
さらには嚥下障害、誤嚥性肺炎と

時間が経ってからの問題も生じます。

そんでこうした嚥下障害には看護領域でも重要な役割があって
摂食/嚥下認定看護師が中心になって患者さんのQOL向上にとりくむ
のだという。

2022年からは「摂食嚥下機能回復体制加算」
として週210点の加算がとれるとか。

内視鏡医が介入できるとすれば
結構、頭頸部がんケモラジ後の方で
食道入口部が狭くなっているかたがいて

こうした方が「飲み込みが悪いけど、いつも頭頸部外科の先生
には仕方がないよ」と1−2年そのままにされてて

消化器内視鏡やってみたら、入口部が狭い。

消化器内視鏡医も、そんなとこ拡張しT穿孔でもしたら
えらいこちゃと自らすすんで拡張はしない

んで、狭かったですよーでお返しされるパターンが結構あるんじゃないだろうか。

ちょっと調べてみたいとこです。

多職種連携大いに重要。





by kenzaburou41 | 2023-02-19 22:40 | 他臓器重複癌 | Comments(0)
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