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標本整理

食道がんの切除標本

食道は筒なんで

どこかを切って開かなくてはならないのですが。

外からじゃ病気がどこにあるか、触っただけでは
境界がわからないこともあります。

んで盲目的にまあこのへんだろうなと切開をいれると

病変のどまんなかにたての切開が入ることもあり、これが
がんが上と下にわかれてものすごく見栄えの悪い残念な
標本整理になります。

患者さんにあとでこれが病気です、と見せるときに
どまんなかに病気がある、そしてその周りに正常粘膜で
囲まれる、ヨードをかけたら真ん中が不染、というのが理想的。

いい標本を作成するときは、食道の粘膜が外、外膜がうちになるように
ちくわ状になった食道のつつの入り口から鉗子を入れて、肛門側の粘膜を
つかみ、肛門即粘膜を内側から外に口側粘膜のほうへ
引き抜いてくると

病気のあるとことないところが外から視認できるので

病気のないところに切開をおけば、病気をぶった切らなくてすむ

標本のど真ん中に病気がある

というきれいな標本になります

術前綺麗な写真をとって、術後とれたものも綺麗な写真をとり

プレパラートで断面を見たときに、どことどこが対応しているかを
検索できるようにする

いやーそんなこと当たり前ですよ

って自分では思ってたけども、美しく標本を貼り付けるのも教えなきゃいかんですね

むかーし、とある先輩が
自分で切除標本を切り出して

見事どまんなかで病変にきりこんでしまい

標本上は病気が上下に泣き別れ。 あちゃー、、、



標本整理_b0180148_08423754.jpg














術後報告でその写真が提示されたとき

あ、これは若手が切り出したんで

こんなことになってます!
と売られたことがあり

ちょっとそのことを思い出しました。

外科医のみなさん、切り出しも大事なお仕事です 

きれいな標本整理を
がんばりましょう











by kenzaburou41 | 2023-04-27 00:09 | 診断の達人たち | Comments(0)
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