超拡大内視鏡(エンドサイト)は2003年に第1世代エンドサイトが開発されて以降、各プロトタイプの問題点を改善し、第4世代エンドサイトが2018年に市販された。現在のエンドサイトは光学的に500倍(電子ズームし併用で900倍)まで連続的に倍率を上げることが可能であり、生体染色をすることでリアルタイムに細胞の観察が可能である。ただし、エンドサイトで観察される細胞は表面の細胞のみであり、深部の細胞は観察できない。よって、従来の病理組織所見を熟知した上でエンドサイトの細胞所見を考える必要がある。本研究会では、「エンドサイトで得られる細胞像がどの程度病理組織所見を反映するか」について検討したい。癌に限らずさまざまな食道炎や境界病変など幅広く食道病変をエンドサイトで観察した症例を募集する。エンドサイトが従来の白色光、NBI、NBI拡大にどのような情報を加えることができるのか、また現在のエンドサイトの問題点、さらなる改良点についても指摘していただきたい。さらに、生体染色を用いた細胞観察以外にもNBI併用超拡大観察による血管形態診断や血管内血流など新たな観察所見の提案も歓迎する。また、エンドサイトで得られる画像から生検診断省略は可能か、光学的最大倍率である500倍で倍率は十分かなど病理の先生方から忌憚のないご意見をいただきたい。 いざ出陣です!