食道がん術後
食道はもうないから
食道癌にはもうならない
とおもいきや
咽頭ときりとった食道の間に
ちょっと食道が残る
ここにまたあらたに食道癌が出来る場合があります
また胃を細長くしてその残った食道につなぎます
細長くなった胃を 胃管と呼びます
胃袋が胃管
胃は時間がたてば大きくなるわけではないので
食べ物をたくさん急いで食べると
のどのあたりで詰まってしまいます
いかん、早く食べ過ぎたらいかん
なのでゆっくり時間をかけて食べる必要があります。
もともと食道=運搬業
胃=消化吸収業
新しく作り替えた胃管は
この運搬業、消化吸収業の2役をになうので
負担をかけないためにはよく噛む。
食道癌の患者さん、同じ年齢でくらべると歯がない
かたが少なくない
歯が命でございます
胃がん発生にはピロリ菌感染が大きくかかわっていますので
ピロリ菌のいるかたは将来胃がんができる可能性が
ないひとよりは高い
術後も胃管に癌が出来る可能性を考えて
定期的な内視鏡検査が必要です。
胃ははさみとホッチキスを備えた器械で
細長く管状にしますので
そのホッチキスのところに癌ができちゃうと
内視鏡でそれを切りとるのがやや難儀します
難儀なところにできた癌をきりとるのが
きりとりのプロです。
ということで今週はその「胃管早期癌の切り取り」
がケン三郎のメインのお仕事でございました。
うまくいかなかったらAPCで焼こう
なんてことも考えましたが
なんとかやり切りました
うおーっ
とりきったときは感動でした
でも当日他の手術もあって
周りには手伝ってくれる若者は1人しか
いませんでした
残念すぎて。
この感動をだれかに伝えたい
そうだ、、←いまここ