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HPV陽性中咽頭癌

ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの原因ウイルス
であることがしられており

頭頸部領域では中咽頭癌や気道内で再発を繰り返す呼吸器乳頭腫
と関連する

HPVには100種類以上のタイプがあり

皮膚に疣贅をおこす皮膚型と
頭頸部や性器周辺に感染する粘膜型にわかれる

粘膜型には子宮頸がんや頭頸部癌の原因になる高リスク型(16.18)
尖圭コンジローマや呼吸器乳頭腫などの良性腫瘍を起こす例リスク型(6,11)に分けられる

HPVが感染するには粘膜の基底細胞に到達することが必要で
性行為などで傷ついた粘膜上皮からHPVは侵入すると考えられている

感染したHPVは2年以内に90%以上が免疫で自然排除されるが数%は
持続感染し、1000人に1人が感染から2-30年後に発癌すると
考えられている

女性の70%は一生に1度は性器に感染するとされ20歳代女性で40%が感染している
と報告がある

一方で口腔の正常粘膜への感染率は4%と低いと報告されている

HPV陽性の中咽頭癌の予後は良好で
飲酒喫煙が原因のものとは異なる性質


中咽頭表在癌はほとんどがHPV陰性で
HPV陽性中咽頭がんが早期発見されることは稀。

どうしてかっていうと、HPV陽性癌
は主に中咽頭側壁に多く、
扁桃組織の奥深い所に感染してから
下にもぐって育つのでNBIで表面から見ても良く分からない
ってのがその理由

しかし予後は良好っていうので、
予後の悪いHPV陰性の中咽頭がんを
早く見つけやすいってのはありがたい。

今日のお勉強




by kenzaburou41 | 2024-01-07 10:37 | 頭頸部表在癌研究会 | Comments(0)
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