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PTEG(ぴーてぐ)

PEGが作れない、鼻から栄養チューブを入れて栄養管理
という患者さんに食道から管を入れる方法がございまして(ぴーてぐ)といいます。

くびの所、喉のちょっと下から食道に穴をあけて管を胃、十二指腸、小腸まで送って
管を入れる 

こうしておくと、のど周りがすっきりしますのでわりと安全に栄養をとれることになります。


ただ胃瘻にくらべると
適応になるのが年間数件と症例が少ないので全国津々浦々
普及しているとは言えない治療法

JSPENでその開発された先生のご講演を聴いて
やっぱり出来ませんか?といわれたときには
はい、やってます といえるようにしておきたい手技でございます。

以下ガイドラインより


1. 目的 経皮経食道胃管挿入術(PTEG: Percutaneous Trans-esophageal Gastro-tubing) は患者の頸部より消化管にチューブを挿入する方法であるが、挿入時・留置期間中に重篤な合併症を引き起こす危険性が知られている。安全に手技を施行・管理するためには、①術施行者に対する教育体制や管理体制、②使用する機材の統一化、③適応基本的な手技・の統一化、④患者・家族への十分なインフォームドコンセントの統一化、等が必要で、東邦大学3医療センターにおいてはガイドラインを作成した。 このガイドラインは東邦大学医療センター3病院共通のもので、経管栄養法のルートとして使用する場合、消化管減圧の目的に使用する場合を包括するものとする。

2. 適応 この手技は、平成23年4月1日より保険診療が認可された手技であるが、この際に、胃瘻造設が困難な症例に対する手技として条件付けられている。したがって、胃瘻造設が困難な症例が適応となる。具体的には、以下のような症例があげられる。 ①胃全摘術や幽門側胃切除術後などの胃切除後の症例 ②腹水貯留症例 ③腹膜透析症例 ④腹壁と胃壁を密着させることができない症例 ⑤胃が挙上され肋骨の下に入り込んでいるために胃瘻が造設できない場合 (食道裂孔ヘルニア、横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症など) ⑥脳室腹腔シャント(VP-shunt)留置症例

3. PTEG 挿入禁忌下記の①②は PTEG 特有の禁忌、③④は胃瘻造設の絶対的禁忌に共通する禁忌、⑤⑥⑦は胃瘻造設の相対的禁忌に共通する禁忌である。①安全な経皮的な穿刺経路が得られず他臓器穿刺の危険性がある場合 (多発性頸部リンパ節腫脹,甲状腺の腫大など) ②反回神経麻痺が存在するか疑われる場合(嗄声を認める症例など) ③補正できない出血傾向 ④消化管閉塞症例への経腸栄養目的での造設など ⑤凝固能異常状態 (出血傾向,血液抗凝固剤投与など) ⑥門脈圧亢進 (肝硬変,胃食道静脈瘤など) ⑦胃瘻造設による効果を十分な期間得られないような症例 (全身状態不良,生命予後不良など)

ケン三郎も大昔に1回やったことがありますが
ハンズオンセミナーもあるようだし 






by kenzaburou41 | 2024-02-16 21:29 | 内視鏡治療 | Comments(0)
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