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ホウ素中性子補足療法

昨日は第17回お茶の水SCクラブが開催されまして

大阪医科薬科大学の粟飯原教授のBNCT治療についてのご講演を拝聴しました。

「頭頸部がんと診断され、切除不能と診断、標準的な頭頸部がんに対する治療が
難しく、症状が進行した方、もしくは治療後の局所再発の方」

が対象で
ステボロニンというホウ素という元素を含んだお薬を点滴で
体内に投与するとがん細胞により多く取り込まれ、そこに
中性子線という放射線を照射すると、ホウ素と中性子が反応して
強いでエネルギーが生じ、がん細胞を破壊する

という仕組みです

お薬と中性子線を組み合わせたこの治療を「BNCT」と呼びまして
現在日本では関西BNCT共同医療センターと南東北の2カ所で行われています。

前日入院、当日3時間で点滴+中性子線1時間照射 1日で治療は終了しその後
数日入院ということですが治療中~治療後正常細胞にもある程度ダメージが
来るため照射があたった周囲では治療に伴う症状に注意が必要とのことです。

治療をうけるには一定の基準を満たさないといけない=
すでに標準治療が終わっている事(放射線治療が当たっている)
大きさが15cm未満、表面から中性子が届く深さ(7cm)以内
ペースメーカーが入っている方、妊娠中のかたは除外
ある程度病変がまとまった範囲にある、遠隔転移がないなど
心臓や腎臓に障害がない,etc

ああこの方法いいねえ、とネットで伝え聞いても
「事前審査」があり主治医は臨床情報、画像などをセンターへ送り
そこで条件に合う方が治療を受けられる=以前は適応に合致しない方が
多かったが今は半分くらいの方が適応とされて治療を受けられるそうです。

で 食道癌に関しては

「頸部食道がん」が適応で放射線治療後の進行性の再発なら治療対象になる
こともあり、症例があればご相談くださいとのこと。

あ、ケモラジ後の再発で声を失いたくないから
救済手術(咽喉食摘)を拒否した場合は適応になるんだろうか。
聞くのわすれた。

治療効果としては4割くらいの方がCRを得られ、下咽頭喉頭癌などある程度
限局した所は効果が高いそうです。そりゃ声を失いたくない人がほとんど
でしょうから手術以外の選択肢があれば話を聞いてみたい、という方も
多いと思います。

7月にBCNTの研究会が開かれるそうですので
今後も注目の治療法です

とても勉強になりました。

詳しくはこちらの市民講座You tubeから ←再生回数84回!

2003年からこの治療法に関する学会「日本中性子補足療法学会」
もあります   ↑もっと知りたい方はこちらから




by kenzaburou41 | 2024-03-23 10:26 | 新しい治療法 | Comments(0)
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