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緩和ケア虎の巻

外科医をやめて緩和ケアの専門家になった後輩が
近くで講演をするってんで

ワテラスに行ってまいりました

歌手の麻倉未稀さんが乳がんに罹患して、それを公表するかどうかの
葛藤、治療を経て、がん検診の重要さの啓発活動、がんで亡くなった
友人を看取る側の心のケア、地域でみんなで支える取り組み

スクールウオーズ世代ですから、ヒーローよく聴いてましたし
あのイントロが流れるだけで心奮い立ちますし

食道がん患者さんは悩みを抱えても結構口にださない
方が多く、いいときも悪いときもあっていいんだよ
泣きたいときは泣きましょう

箱のティッシュを買って 電車のグリーン車
誰も乗ってないから一人で泣いて 50分
目的の駅に着いた頃には
もう泣いてる場合じゃない 

次のステップに向かおうと

医者として 優れた治療を提供することは比較的簡単

しかし折れた心にどう寄り添えるか、は、なかなか簡単な仕事ではなく

それこそ「話を聞く」「時間もある」「背中を押す」「一緒に泣く」「笑う」
が出来る方が近くにいること が望ましく

「緩和ケア」は病気をしたら癌だけでなく、だれしもが受けられる治療

がんになったらまず緩和ケア

克服できた人も、そうでない方も 山あり谷あり 

どれだけ長く飛べるかよりも

どう飛んだか?

考える1日でございました。 

後輩くんも立派になって
うるうる。



by kenzaburou41 | 2024-03-30 23:11 | 緩和ケア | Comments(1)
Commented by なべ at 2024-04-02 12:37 x
がんになったらまず緩和ケア、廣橋先生の本を読んでると、ほんとそう思います。

私自身は内視鏡レベルで済んでるのでその先の大変さを経験してないのですが、昨年膵がんで亡くなった父は副作用でしんどい時に主治医に緩和ケアを紹介してもらったら?と言って聞いてもらったら、緩和ケアまだ早いと言われるというパタ-ンでした。
基幹病院でそれかとなりましたが、父が家族の同席を嫌がるので実際どう聞いたのか分かりません。

今年になって母が子宮体がんが見つかったので今度は同席して抗がん剤の治療前に緩和ケアへのルートを相談したら快諾いただきました。
先生の認識の差によっても違いがでるよなぁと思ってます。
どんどんこの考えが広がっていくといいのですが、緩和ケア専門の先生が少ないのが難点ですね。。。

後輩先生の今後のご活躍を祈念いたします。
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