人気ブログランキング | 話題のタグを見る

NERDの内視鏡治療

本日のEMRESD研究会・井上晴洋 教授 講演
メモメモ

食道胃接合部 胃噴門

もっとも内側にある粘膜より
=カラースリング 粘膜下、噴門の粘膜襞を
作る 固有筋層が粘膜ひだを作る(粘膜筋板ではない)

壁内解剖を内視鏡で見る

ヒス角を形成する 

内輪筋 clasp fibers ちょうつがい、ひっぱる
噴門小弯の横に走る筋層 約2cmくらい

LES(食道側)とカラースリング、clasp fibers(胃側)にある

内視鏡を胃から反転してみるとLESが内視鏡で
同定できる

ゲップをさせまいとしてLESの反応性収縮がおきる
=これが逆流防止のメイン

スコープホールディングサイン(収縮)=マノメトリーでも確認できる

NERDのかたはすぐゲップする。

胃内圧測定 EPSIS =普通はアップヒルパターンで
ゲップですぐ下がる

内圧があがらない=ゲップを繰り返す方(フラットパターン)

噴門の動的変化をphaseでとらえるべき

胃側 phase 1
LES phase 2
UES phase 3

健常者は胃側でぎゅっとしまる、胃側のclaspがしぼりこんでいる

送気をすると扁平上皮がみえてくる=LESのちからでしめる
胃側のたてひだが平坦化、カラースリングが開く
スコープホールディングがひらいてupperでこらえる

最後ゲップがでてリカバリーで再びLESの高さで閉まる

NERDの方 phase1も緩め 
送気していくと噴門がめくれて扁平上皮が見える
スコープホールディングが弱いので内圧が13-14くらいまでしか
挙がらない(普通は18くらい)
リリースしても閉まってこない(リカバリーが弱い)=NERD
と診断できる

送気による動的観察である程度わかります

NERDは噴門がゆるんでいる ARMAで噴門が閉まる
簡単にできる 過敏症のかたにも出来る(逆流がある)

ARMS PPI42%で中止できた 長期的にもよい

ミヤBM6T 3×=プロバイオティクス=PPIの副作用対策にもなる

ARM P/V  バルブ形成 クリップで閉める
ダイレクトに閉めるので小弯のみの粘膜剥離とフラップ形成、クリップ閉鎖
でよい

自然治癒の場合は半周以上、馬蹄形の焼灼、切除が必要

めもめも おしまい。



by kenzaburou41 | 2024-07-14 10:56 | 逆流性食道炎 | Comments(0)
<< o-Ⅱc+"0-Ⅱa... 頸部食道がんの口側進展をチェッ... >>