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0-Ⅰs

食道表在癌 カラーアトラス その3

残食道 0-Ⅰs型

食道癌の手術から10年たって下咽頭癌ができ
克服したとおもったら
さらに10年たって残食道に隆起性病変が出来たケース

最初の手術で大部分の食道が切除して
のこった食道はわずか

そのわずかな領域にもまた癌ができる

まさに「扁平上皮がそこにある限り、要注意
であります。

吻合部の近くまで癌が近接しておりまして

0-Ⅰ型 予想深達度SM3

ケモラジもしくは残食道切除手術が
一般的な治療選択肢ですが 患者さんの背景によっては簡単に選択できない
こともしばしばあり。

集学的治療の1つとして、まずはESDを選択しまして
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 病理組織学的な評価をおこないました。 
0-Ⅰs_b0180148_23000271.jpg
結果は粘膜下層浸潤(sm2) 幸い深部断端は陰性でした。

0-Ⅰs型は通常であればESDの適応外で8-9割が粘膜下層浸潤癌といわれます。「残食道」にまた癌ができるかも・・とよく注意して観察しましょう

ぽちっとな





by kenzaburou41 | 2024-07-18 07:30 | 食道表在癌内視鏡アトラス | Comments(0)
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