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0-Ⅱb AVA-s

食道表在癌カラーアトラス その4

「ほぼほぼ平坦 あかい、しろい 領域がある」

白色光だけだと情報量が少ないのですが
これに拡大内視鏡+画像強調内視鏡を加えることで

「表面の微細血管の異常から、病理組織像を推測できる」
事が分かるようになり

日本人の詳細な内視鏡診断学がいまや世界の共通語として
広く普及しております。しらんけど。

血管が疎または無の領域を異常血管がとりかこむ
これをA vascular area (略してAVA:えいぶいえい)と呼びます

決してアバでありませんので読影の際は要注意。
これが小さい=small 中くらい=middle 大きい=large
としてます(s、m、l)が

臨床的に「AVA-large」は、ほぼ使う事がなく

覚えておくのはスモールとミドルです。小さいのがスモール
ちょっとでかいな、はミドルでよいでしょう
0-Ⅱb AVA-s_b0180148_00552358.jpg
















AVA-sのところを切ってみて断面をみますと白い腫瘍包巣を
血管がよこに押しのけられているのがわかります。これを
上から見たのがAVA-sです。

病理みてみましょう
↓腫瘍が下に凸のカーブを作って横に連なっています。
腫瘍と腫瘍の間に血管が入ってきてこれがAVA-sに見えることになります。
この場合の深達度はAVAの大きさに比例して深くなります。

「小さいものはLPMどまり
中くらいのものはMMに入ってそう」覚えるのはこのくらいでよいです。
0-Ⅱb AVA-s_b0180148_00552766.jpg

















拡大でJESーType B1と AVA-sは浅い
内視鏡治療の良い適応です。

逆にこれがないやつは深い、ESDを予定するなら急げ!

でございます。






by kenzaburou41 | 2024-07-19 07:30 | 食道表在癌内視鏡アトラス | Comments(0)
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