食道表在癌カラーアトラス その4
「ほぼほぼ平坦 あかい、しろい 領域がある」
白色光だけだと情報量が少ないのですが
これに拡大内視鏡+画像強調内視鏡を加えることで
「表面の微細血管の異常から、病理組織像を推測できる」
事が分かるようになり
日本人の詳細な内視鏡診断学がいまや世界の共通語として
広く普及しております。しらんけど。
血管が疎または無の領域を異常血管がとりかこむ
これをA vascular area (略してAVA:えいぶいえい)と呼びます
決してアバでありませんので読影の際は要注意。
これが小さい=small 中くらい=middle 大きい=large
としてます(s、m、l)が
臨床的に「AVA-large」は、ほぼ使う事がなく
覚えておくのはスモールとミドルです。小さいのがスモール
ちょっとでかいな、はミドルでよいでしょう
AVA-sのところを切ってみて断面をみますと白い腫瘍包巣を
血管がよこに押しのけられているのがわかります。これを
上から見たのがAVA-sです。
病理みてみましょう
↓腫瘍が下に凸のカーブを作って横に連なっています。
腫瘍と腫瘍の間に血管が入ってきてこれがAVA-sに見えることになります。
この場合の深達度はAVAの大きさに比例して深くなります。
「小さいものはLPMどまり
中くらいのものはMMに入ってそう」覚えるのはこのくらいでよいです。
拡大でJESーType B1と AVA-sは浅い
内視鏡治療の良い適応です。
逆にこれがないやつは深い、ESDを予定するなら急げ!
でございます。