食道表在癌 カラーアトラスその8
さて「ちょい悪」なのか「悪いやつ」なのか
SM 粘膜筋板から浸潤距離200μmくらいの症例を
見ていきましょう
発赤陥凹 0-Ⅱc
これが最も多い食道癌のケース
でどこかに深い所ないかな
とみていきます。
ここも空気量をうまく入れたり出したりして
でこぼこの目立つ所をじっくり観察します
ああ真ん中のやや左寄りがもこもこ目立つよな
ってなって
そこに拡大観察のポイントを置きます。
うわ 馬蹄形でここnon B1の領域が広いじゃん=MM以深
の範囲が広いかも SMかも・・
ESDを先行しておこないまして
関心領域がやっぱり深くて粘膜下層浸潤癌
当初はsm1の診断でしたがdeeper cutで200を超えていました。
筋板から220μm 脈管侵襲も陽性で追加で根治術を行っております。
ケモラジでもいいんだけど
ケモラジすると結局深達度どうだったのかが全く闇の中
になってしまうので
多くの臨床医は最初からケモラジを選ばないと思います。