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第89回食道色素研究会

「CRT後、化学療法に伴う同時多発病変に対する治療効果の検討」

近年、咽喉頭および食道領域では、DCF療法などの化学療法や化学放射線療法(CRT)が積極的に行われている。これらの領域では、多発病変がしばしば認められるが、進行癌と食道表在癌が同時に存在する場合、食道表在癌に対しては適切なタイミングで治療介入を行うことが重要である。また、これらの治療により癌が消失した場合には、適切なサーベイランスを行う必要がある。このため本研究会では、咽喉頭および食道領域の進行癌に対してCRTや化学療法を施行された際に併存した食道表在癌症例を収集し、この課題の解決を目指す。

↑というテーマで本日研究会が開催されまして行ってまいりました。広島

なんと雪降ってて「お足元の悪い中」ではありましたが12演題があつまりまして

結論をもうしますと。

食道早期癌は化学療法単独では、いったん効果があったようにみえるが、

だいたい6か月くらいで再燃し、1年くらいでもとの大きさまで戻る。

EP-LPMの場合は頭頸部がんの治療を先行し、あとからESDでも間に合うが、

もともとMM-SM1相当の病変は、一度小さくなって表面再生上皮がおおい、表面からはかわりにくくなって時間とともに深部へ浸潤する可能性がある

知らないうちに進行してしまう怖れ。

化学療法の効果はあてにならない。

なので頭頸部のCRTまで時間があるなら、

急いで先に食道癌をESDでとってしまうほうがいいのではないか?

そもそも「同時に頭頸部癌と食道癌が重複した場合にそれぞれの治療をどうするか?」

というのはガイドラインにも書いてないし

おのおのの標準治療に当てはめて行われるが、順番どうするか、も決まってない

よってこの研究会で議論されたことは、かなり今後の食道癌診療に役立つ!

そして大事なことがもうひとつ。

化学療法後に腫瘍がちいさくなったからといって、その小さくなった

サイズで切除するのではなく

もともと癌があったであろう範囲を切除するのが望ましい

ああ、ケモで小さくなったんだ、じゃあそこだけとるねではなく

初回治療前のヨード染色での範囲診断が大事である。ってこともわかった。

でかい発見です。うすうすそうじゃないか、とおもってたけども

こうして症例を集めることで新しい知見が生まれる

いずれガイドラインに載るでしょう

この研究会が長く続きますように・・

ぽちっとな


by kenzaburou41 | 2025-02-09 00:05 | 食道色素研究会 | Comments(0)
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