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APCで焼き切る APC-SEA

「食道の下の方に小さな病変が見つかりました。

再発ではないそうです。

医学的には異時的に出た別病変というようです。

5日間の入院で

また、内視鏡的焼灼で取ってもらいます。

食道がんサバイバーあるあるなんですね。

大きくならない前に焼き切るって事です。」


秋野暢子さん↑


なんでESDで取れないの?と思うかも、ですが

何回も何回も内視鏡切除をしていると

「前にとった病気の近くに癌ができる」ことがよくあります。


だって取ったところの周りも元々は「まだら」なので

綺麗にとり切れていたとしても、その近くにでるのはよくあります。


なので「再発」というより「異時性多発」、また新しく出た。


内視鏡治療あるあるです。


前にとったところは元通りになるのではなく

固い組織に置き換わって治ります


なので広くとると、そこが縮んで狭くなるし


またそこに癌ができると次回その近くに出来た場合に取りにくくなります。


そこで病気が浅い、ステージ0,2cmを超えない

EP-LPMの癌には

アルゴンプラズマ焼灼法

が行われます。


簡単にいうと病気に雷を落として焼いてしまう。


ただ焼くだけだと癌がそこにのこってしまうかもしれないので

まず一回表面をふわっと焼きます。


そのあと、そのふわっとやいた上皮をはがします

それを回収して病理に提出します。


これで大部分とれるんですけど

さらにそのはがしたところはヤキムラができますので

もう一回これをまんべんなく焼く


↑APC-subepithelial ablation

APC-SEAという方法です。


これがケン三郎の学位論文でありんす。


今まさに秋野暢子さんの癌を倒すのに活用されそうになっている。


臨床研究って人に役立つとうれしいですね


ぽちっとな






by kenzaburou41 | 2025-04-24 23:18 | 内視鏡治療 | Comments(1)
Commented by のどつっぺ at 2025-04-25 04:10
以前放射線治療を受けた食道原発巣瘢痕部の近くに異時性多発がんが発生し、もしESDが出来なければ術中にもAPCに変更すると言われたことがあります(幸いESDが出来ました)。

もしESDもAPCも出来なければ、私の場合は放射線治療後なのでPDTという選択肢がありますが、秋野暢子さんのような場合には表在がんであっても亜全摘手術か薬物療法しか選択肢が無くなってしまうように思います。

このような個人的な経験もあって、APCは大変重要な治療法だと思うのですが、最近先進医療技術の枠組みの中で食道表在がんに対するAPC療法の臨床試験が行われている最中だと知りました。現在は(これまでは)食道がんに対する治療としてはAPCは保険診療対象外で、止血などの名目で手弁当的に治療を行っているということなのでしょうか?

また、以下のような先進医療技術審査部会の議論を見ると正直腹が立ちます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000182016_00067.html

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