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広島県断酒会

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8月にCancer Forum Japan 2025っつーイベントがあって
食道がんとお酒のリスクってことで
今日は事前収録の
講演がありまして。

ひさびさのZOOMでの講演で、マイクはないわ、画像はもやってるし
まあでもあんまり顔がはっきりしないほうがええかな
ともおもってそのまま。

んで「お酒はいつからのんでいいですか?」

「はいもう、いつからでもいいです、皆さんがお酒飲んでもらわないと
僕ら食道屋さんは仕事なくなるんで、、
沢山いっぱい、飲んでくださいね」

「え、、えええっ、、またそんなああ」
ほら食道学会、頭頸部癌学会だって
「禁煙、禁酒」じゃなくて「禁煙、節酒」でしょう
減らせとは書いてあるけど、辞めろとは書いてないから逆に飲んでいいんですよ

「でもまた食道癌になったらこまるじゃないですか、、」

「とおもうなら、辞める方がいいんじゃないですか」

「うーん、そうですかあ、でもお酒がない人生なんて・・」

「いま、ノンアルでもおいしいのがでてますし、乾杯の席でも
ノンアルで乾杯する文化もでてるそうですよ」

でいうやりとりをしまして。

まあ、食道癌になるまでとなってから、ではお酒との付き合い方を
どうするか

これは個人の問題なんで、医者の方からどんどん飲んでください。
治療から1か月たったらもうOKですよ

なーんてこたあいいませんぜ。

で講演の準備で 毛利元就のことを触れずにいられなくて

親や兄がお酒で早死にしたんで、うちの家系はお酒をひかえなきゃいかん
と自分はかなり控えていたそう、75歳まで生きて最後は食道癌だったけど
毛利元就が生きた500年前、当時は食道癌=治療法がなく死亡 
今は食道癌=ちゃんと治療うければ半分以上は助かる時代。
500年前は乳幼児の死亡率が高く、日本の平均寿命は15-17歳!
医療や衛生状態が改善した江戸時代が30-40歳。
75まで生きたというのは当時、相当な長寿でしょう。

孫や子に「酒におぼれるな」と諭したという

これを広島県の断酒会・全日本断酒連盟がとりあげてて、
「毛利元就の精神を後世に伝えよう」
と大会プログラム表紙が毛利元就。 「三本の矢」も有名だけど

食道癌の啓発運動には、まさにこの方の教えが時を超えて役に立つ。

やるなあ毛利元就! 
「ノンアルにしとけよ!」と言ったとか言わないとか。

孫・毛利輝元 関ケ原の戦い 西軍総大将 満72歳 没 

伝承は人を助けるんだな



by kenzaburou41 | 2025-06-09 23:05 | 飲酒リスク啓発 | Comments(0)
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