食道がん、検診受けてると症状全くないのに
早期の癌が見つかります。
ホリエモン曰く、「検診うけてないやつは罰金とればいいんだ」
医療費がかさむ将来、いかに早期診断して健康な生活を維持できるか、
いろんな案が出ております。
さて、ESDでとって来た標本ですが、ホルマリンで固定して
短冊状にきりだして、ガラスの上に貼り付けて「プレパラート」
という3cmくらいの板状のセットを作り
顕微鏡で「病理医」が診断します。
がんにもいろいろなタイプがあって、胃がんや大腸がんは
消化吸収を目的としますから表面はいぼいぼ、絨毯の構造で
腺組織からできていて、その腺から癌ができるので腺癌が多いです。
食道は消化しないで運搬業なので亀の甲羅のように頑丈で上皮がおりかさなった
「扁平上皮」からできています。
日本人の9割以上はこの扁平上皮が お酒や逆流、刺激物の影響でいたんで
修復作業がおいつかなくなって、時に癌になり
「扁平上皮癌」という組織型です。
↡こちらがその「扁平上皮がん」の断面図です。

この断面で癌がどの深さまで浸潤しているか、でおおよそ
治療方針がかたまります。この場所は上皮とそのちょっと下まで
がんが浸潤してますが、ほぼ浅い。
このくらいでみつかれば食道癌は内視鏡治療で治ります。
しかし、この写真の右端にびろーんと下の方に癌が伸びだしている
のがみえます。
え。これ深いんじゃ、、、
これはもともと食道には食道腺の導管があって粘液を分泌して食道
の内面を滑らかにし、食事が通りやすくする、という役割を担います。
その導管を伝って癌が下に這って行く、これを「導管内進展」といいます。
つまりもともと穴があって穴に癌が落ちていく、のでこれは浸潤ではなく
この穴の中にがんがとどまっているときは浸潤と取らない、と決まりがあります。
しかしその穴から癌の力でさらに横に出て伸びて行くとこれは浸潤となり
しかも深い所の浸潤ということになりまして、「粘膜下層」がんと診断されます。
食道色素研究会で1・31鹿児島でその「導管内進展」症例の発表がありまして。
3連休はそのスライド作り。
ちょっとみなさんにもそのお仕事の1つを紹介しました。
病理おもしれ―なあ
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