カテゴリ:手術前にやっておくべきこと( 20 )

ライザップと食道手術

禁煙と呼吸訓練、うがい、歯磨き

食道癌の手術前にやっておくことってそれくらいか
とおもってたら

「何と筋力つけて、脂肪を燃やして
運動してみたら治療成績があがるんじゃないか」

たしかにデブの食道癌患者の手術は

料金倍くらいとりたいくらい、手術が大変

やせた小柄なひとと

酒は呑むは、油ものはたべるわ、
ぶよぶよになったお腹の人を
リンパ節をとりわけてくるは大きな不利。

じゃあ、やせてもらおう

ってことで手術前。

若かろうが年寄りだろうが

「腹筋、腕立て伏せ、バーベルもちあげて
ランニングマシーンで走る」

これを週2回
手術前に筋肉を鍛え

本番にそなえるといいんじゃないか

そういう研究が今まさにはじまりつつあるそうで。

結果にコミットするには?

明日からランニング始めましょう









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by kenzaburou41 | 2018-04-05 20:19 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

手術前の心得

先生 食道癌ていわれちゃったよ

はやくすぱっと切ってくれよ

と手術をご希望でいらしたかたも。

いろいろ手術前に話をききますと

うーん、内視鏡ではとれないんでしょうか

あるいは内視鏡後に放射線でどうなんでしょうか

といろいろ迷い道に入り込み

いろいろ考えてまた手術をしよう、手術にきめたっと
帰ってきます

「何に注意したらいいんでしょう」

まず、いろいろ聞いた怖い合併症の話は忘れる事です。

患者さんの頑張りでなんとかなるもの>>肺炎

いくらがんばってもある頻度でおきるもので
ある程度時間が解決するもの>>嗄声、縫合不全、せん妄、頻脈

もしかすると1週間以内にもう一回手術する可能性があるもの
出血、乳び胸、胃管壊死

頻度がすくないけど怖いもの
肺捻転、肺梗塞、脳梗塞、心筋梗塞

あまり気にしなくていい事
創感染

というふうに、いろいろあるけどほとんどは経験のある医師に
お任せで1週間のりきればあとは大丈夫、というのがほとんど。

だいたい半分くらいの人になんらかの問題が起きるのが
普通です。

このうち肺炎だけは、本人の頑張りで予防できる合併症です。

すべてのことを忘れ、深呼吸、歯磨きうがい、痰きり、早く体を動かす
このことに集中しましょう

後は、もし万が一病状が悪化した時のことが起きたことを考えて、家族のなかでの
大事な決まり事、は文章に書いて残しておくか、近い人だけに
伝えておいた方がいいでしょう。

1週間後に手術です、というかたは

気持ちをピークにそこにもっていくよう

金メダルを取るつもりでモチベーションをそこに
あげていきましょう

この時点でタバコを吸ってる方はアウトです。
































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by kenzaburou41 | 2018-03-20 18:09 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

禁煙

文春に日本の食道癌スーパードクター12人
が載ってて

当然ながらケン三郎はランク外

しかし知り合いの先生が載ってて

そこにはコメントが

「食道癌手術に一番大切なのは禁煙です。
手術まちの1ヶ月の間に1本でも吸ってたら
手術は延期します」

と書いてあって

そうだよなあ、、そうだよなあ

お互いに嫌な思いをしないために

手術はいい条件で受けて頂くとともに

患者さんもそれに向けて準備してもらう


手術で命を落とす事ほど,外科医にとってつらい
ものはない

何年たっても

あのときああしておけば助かったかも

そういう苦い経験


私の時にはおきるまい、、と油断してタバコを吸うと

術後にひどい肺炎で苦しむ可能性が。。。

協力して進みましょう

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2017-08-15 20:04 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

呼吸機能が悪い時

食道がんの手術においてもっともきになるのは術前の呼吸機能。

患者さんがヘビースモーカーならば最低でも1ヶ月、

余裕があれば2ヶ月くらい禁煙してもらってから手術、という施設もある
くらい

禁煙が守れない患者さんの手術は要注意。

こちらも「もしかしたら手術の合併症で死んでしまったら申し訳ない」
と思いながらも手術をして、術後管理をしているわけなので

患者さん自身もきちんと禁煙を守り、手術に備えて万全の準備を整えて欲しく。

しかし中には、高齢で、肺機能も悪く

ちょっとこの患者さん手術に耐えられるかな

と危惧する症例もございます。

「高齢だし、手術無理だし、ケモラジをまず選択しました」

これはよくある選択ですが

しかしながらケモラジで100%治るならまだしも

完全になおる=3割しかないわけで

そうするとあとの7割はどうするか

「手術は絶対うけたくない」なら抗がん剤をつづけるだし

転移がなくて局所だけのこってる、なら今注目のPDTや浅いものならESDもある

しかしながらすでに転移もあって、、となればそのあとに
サルベージ手術が想定されるわけで。

呼吸機能悪い+ケモラジ後+サルベージ

こりゃ相当条件悪い。

だったら最初から手術をしたほうがまだまし

と考えて

じゃあ、手術なら術式の工夫で負担を軽くできないか?
と思いを巡らし


郭清をやや手控えて

出血が少なく、かつ負担の軽い方法での手術を提供し。

呼吸はしばらく、器械の補助をするために気管開窓をおく。

こうして「手術VSケモラジ」ではなく

手術の中で、患者さんの背景に合わせて手術のやり方を工夫するという選択。

あると思います!




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by kenzaburou41 | 2017-03-09 23:34 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

低肺機能と手術

手術をしようというときに
どれだけ手術に耐えうるか?

年齢、心機能、肺機能、腎機能、糖尿病の有無、認知症の有無

いろいろあって

80歳で手術をするかどうかを迷うこともある。

じゃあケモラジかというとケモラジも
一時的には効果があっても急速にぶり返し
気がついたら切除不能、あるいは遠隔転移がでたなど

手術を回避してかえって条件が悪くなってから結局手術をうけることに、、、

だったら最初から手術していればよかった

たら、れば

である。

低肺機能、どこまで手術できる?

一秒量1.5L未満

一秒率50%以下

%VC40%以下

動脈血酸素分圧60Torr以下
の場合は開胸術の適応を慎重にとガイドラインにはかいてある

ではどこまで大丈夫か?

少なくとも1ヶ月以上は禁煙

そんなにあけて癌が進行するのでは?

でも手術で命を落とさないためには禁煙を守ってもらうほかない
できない人は手術は受けられません、他に行ってください
というくらい徹底している施設もある。

一秒量が1.18L、一秒率35%のCOPDの患者さん
を手術

人工呼吸器から離脱できないかも、、、

では最初から手術中に気管切開して、いつでも補助ができるように
して手術するという作戦もある。

高齢だからケモラジ、ではなく、高齢だから慎重に慎重をかさねて手術。

寿命を超えている患者さんの食道手術

やると決めたら、その勇気に最大源の敬意を払って















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by kenzaburou41 | 2017-02-16 00:16 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

剃毛

食道がんの手術前。

「剃毛」

手術前は看護師さんにあそこの毛を
剃られる〜

なんておもってる患者さん

いえいえ、あそこの毛は剃りません

どちらかというと食道の手術はワキ毛
がじゃまになるので

ワキ毛がつるつるになるまで
処理するのが一般的です。

ですので、まちがってもパンツを
下ろさぬよう〜


あ、疲れてんな 俺。

以上、食道がん手術あるあるでした〜

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2016-03-22 23:48 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

術前水分栄養補給

手術時の誤嚥性肺炎を予防するため
術前夜から絶飲食とすることが従来の術前管理の常識
とされてきたが

近年麻酔前の絶飲食期間がみなおされ、
固形食は麻酔導入の6時間前

clear liquid(牛乳を含まないコーヒー、紅茶、
食物繊維を含まないジュース)などの摂取は2時間前まで
可となっている。

アミノ酸類が添加された飲料にかんしては安全性が
証明されておらず、3−4時間開ける必要がある。

炭水化物を12.5%含むclear fluidを術前夜に800ml、
麻酔導入2時間前に400ml摂取させることで患者の
のどの渇き、空腹感、不安感が軽減され
高血糖のリスク軽減やタンパク代謝の改善が期待
できると報告されている。

なるほど〜っ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-11-28 00:05 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

術前指導

食道癌患者さんが術前に何をすべきか?

30分で看護師さんが詳しく説明するところも
増えている

指導内容:タバコは辞めないと重症肺炎に成る可能性がありますから
必ず辞めてください=  =ほとんどの方が遵守

お酒も控えてください==一部の人は飲酒継続

呼吸訓練や痰の出し方指導

口腔ケア受診など。

「患者が抱える不安」は?

手術まで時間があるけど、癌をほったらかしにして大丈夫なのか?
他のだれよりも、この俺を一番早く治療してほしい
手術はいつなのか?目安は?

手術に耐えられるだろうか?

術前抗がん剤を勧められたが、大丈夫か?副作用で苦しむのでは?

お金は払えるのか?介護保険の申請については?


などなど。

一度説明しても4人に3人は再指導を受けるという。

一度に説明しても、患者さんが全部覚えているわけではなく
くりかえし納得いくまで説明を怠らない。


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-07-07 00:36 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

ロングブレスピロピロ

アマゾンのピロピロ笛、

腹式呼吸ロングブレスピロピロ

980円でダイエット

なる商品

おもしろそうだから買おうかなあ

と、クリックしようとして

あ、レビューみてみよう
押してみたら

このピロピロ笛の評判が、いまいち。。。

というか、笑える。

う〜ん、患者さんにお勧めするとしたら
やっぱりペットボトルのほうでしょうか?


手術前にやっておくべくことシリーズ、

禁煙と呼吸訓練


がんばりましょう


ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2015-02-07 06:20 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)

術前照射は安全か?

来年の食道学会の演題募集が始まった。
これまでの治療の問題点を克服し、
これからの治療をどうするかの大事な学会だ。

そして今何がトピックか?を知る機会となる



切除可能胸部食道癌に対する我が国の標準治療は5-FU+シスプラチンを用いた術前化学療法とされている。現在JCOG1109において、より強い術前化学療法と術前化学放射線療法が比較検討されている。標準治療にドセタキセルを併用した術前DCF療法ではより高い奏効が得られる一方で、好中球減少や術後肺炎増加などの毒性が懸念されている。一方、CROSS試験および、外科切除単独と術前化学放射線療法を比較した12試験のメタアナリシスにより、術前化学放射線療法では全生存期間が有意に延長することが報告されており、海外では標準治療とされている。我が国でも高い病理組織学的奏効率などが示されているが、急性および晩期の有害事象、縫合不全などの周術期合併症に十分な注意が必要となる。今後、術前治療の変化に伴い、補助療法無効例をどのように選別するのか、周術期対策はどうするのかについて討論をお願いしたい。


照射をあてたあとの手術は、剥離層が分かりにくくなり
外科医の本音としては「できれば新鮮な状態で切除したい」

かつ放射線があたった所で吻合すると縫合不全
がおき易いのではないかとか

普段よく経験する肺炎の他に

原因の分からない発熱や頻脈、胸腹水などなど
免疫力が落ちるのか、術後がとにかく
落ち着かない。朝大丈夫でも夜具合が
悪くなっていたり


胸の中で吻合するときには尚更気を使う
必要があって


縫合不全、膿胸、ARDS、敗血症、、、

うまくいけばいいのだけれども。。


その道の達人曰く、
40Gyなら大丈夫だけど
50〜60Gy当てると縫合不全のリスクが
高くなる

とのこと。

手術VS化学放射線どっちを選ぶ?の時代から

手術と抗がん剤と放射線をどう組み合わせる?

の時代へ。

あ〜勉強せにゃあ

ぽちっとな
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by kenzaburou41 | 2014-12-04 23:27 | 手術前にやっておくべきこと | Comments(0)