人気ブログランキング |

カテゴリ:手術と放射線どっちを選ぶ?( 33 )

高齢だからケモラジ

高齢だから、手術はちょっと。。

もちろんその意見大ありで

多くの高齢者はケモラジを希望し

そのケモラジがまた一旦はよく消えて治ったよう見えるのがまたたちが悪い。

100あったがんが0にならなければぶりかえす

0になる?

ほんと?

あれだけでかい腫瘍が?

一旦消えたように見えて、ぶり返すときは1日単位ででかくなり
つい先日はおとなしかったのに、もう進行癌

紹介されたときにはとれるかどうかわかりません

ほとんどの施設でもう切除できません、、緩和ケアです。

そうなることもあるので

そこまで考えて最初からケモラジなのか?

高齢だけど手術できる体力あるんならば手術も選択肢として
ありじゃね?

よくよく考えて目先「楽そうにみえる」
自分は治る方に入るだろう

治らなかったときどうしようか

よく考えて。。










by kenzaburou41 | 2019-07-24 00:45 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

リンパ節転移診断能

手術をうけるとき
「見たところ明らかな転移はなさそうですよ」

といわれて

実際に転移がありました

ってことはしばしばございます。

転移のないほうが
転移があるより予後がいいので

患者さんも術後にその結果を聞いて
一喜一憂。

さてどれくらい転移診断ができるか?
でございますが。

JCOG9907に参加した「術後化学療法群」
160人での検討によりますと
(Yokota T et al. Int J Clin Oncol 2016;21:283-288)

転移ありと判断した107人中88人に転移あり(PPV=82.2%)。
転移ありと判断した107人中19人は転移なし

転移なしと判断した53人中33人に転移なし(NPV=37.7%)
転移なしと判断した53人中20人に転移あり


「リンパ節転移あり」のひとをただしくアリと診断
できたのは121人中88人(感度72.7%)
ですが
「リンパ節転移のない」ひとをないと診断できた
のは39人中20人(特異度51.3%)



結局160人中121人に転移があったわけですので
手術をうけるような患者さん
(T1:5人、T2:36人、T3:119人)
4人に3人は転移がある。

「画像上ははっきりした転移がない」とはいっても
実際にはある可能性が高いと思っておいて手術をうける

のがよさそうです。


ぽちっとな











by kenzaburou41 | 2019-03-31 10:17 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

頸部食道癌の治療戦略

頸部食道癌といえばケン三郎の施設には
喉頭温存を求めて色々な施設からご紹介をいただいてまして。

ケン三郎がValsalva法で頸部食道癌の口側進展を評価し

内視鏡、透視、CTで気管方向への浸潤の有無を評価

声を残せるか?を確認。

「声を残したいですか?」

そりゃあそうでしょう

取れるか取れないかのギリギリのとこ
だったら最初から手術を勧めます。

全くフレッシュな状態から手術をするのが手術の安全性が高く

声を残したいのでケモラジ

を選択してしまうと、完全に癌が消えればこれは
ありがたいのですが、そういう人は3割程度しかいませんし

ケモラジが効いても癌が残った場合には
声を残せなくなる可能性が大になります。

もちろん明らかにこれは余裕で取れるでしょう
の場合は
術前化学療法をやって、手術

ただみなさん、化学療法がきく、化学放射線治療が効くと思って
治療を勧めていますが、「効かないこと」もありますので
要注意。その場合は、手術を最初からしていれば取れたのに、、
ですのでタイミングを逸さないよう、こまめにチェックが
必要です。



ケモラジ選択しました、癌残りました、PDTやりました、効きませんでした、

サルベージ手術しました

は 手術を3回受けるような大きな侵襲が加わりますので

最後のサルベージ手術の時は、決死の覚悟が必要になり。

「バランスを欠かないように」が原則です。

手術をしたくないからケモラジ
を安易に選ぶと

最終的には体にダメージがたくさん溜まって

いろんな合併症が起こりうる最悪の迷路に入り込む可能性もあって。

よくあるのは、「手術は危険だし大変そうだから」というイメージ。

いやいやそうじゃない選択した方が後から大変になることも
少なくありません

「最初にどういう治療を選択するか」

はよ〜〜く考えて。







by kenzaburou41 | 2018-10-06 06:55 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

頸部食道がん

頸部食道がん

ケモラジか手術どっちえらぶ?

手術なら声をのこせる可能性、でも手術所見によっては声が
残せない可能性もある

ケモラジだととりあえずは声がのこせるものの
CRになるのは3割程度
でそのほかは小さくなるけどまたぶりかえす

ぶり返した時には声を残す手術がやりにくくなるので
のちのち声を残せない手術をうけることになる。

手術の負担とケモラジの負担はそれほどかわらないので

ケモラジがよく効くのを期待して3割しか治らない治療を選ぶか

それとも声を残すことを期待して最初から手術を受けるか

もちろん最初に抗がん剤をやってから手術、というのも
選択肢の一つ


この高さなら声は残せないよね

っていう時代から

なるべく声は残して

しかも癌もしっかり切除する

のどに近い場合は上までどこまで追えるか
胸部食道に入っているものも下まで首からどこまで追えるか
さらに食道壁からどの程度まわりに浸潤しているか

oral、anal、vertical
それぞれのマージンを確保して安全に手術を終える

この手術も奥深い、、



by kenzaburou41 | 2018-08-08 12:55 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

見える化

早期の乳がん治療の選択肢に関する長所と短所などを分かりやすく示し、患者の意思決定を支援するガイドブック(意思決定ガイド)を聖路加国際大(東京都中央区)のグループが開発した。使用した方が手術後の納得度が高いとの結果も出ており、グループは「患者中心の医療を進めるために活用してほしい」と話す。

 作成したのは、同大大学院生だった大坂和可子さん(現東京慈恵会医大講師)ら。1年間で新たに乳がんと診断される患者約7万人(2015年)のうち約9割は比較的早期で、「乳房温存手術+放射線治療」「乳房切除術」「乳房切除術+再建術」--の三つの治療選択肢がある。

 生存率は変わらないが、再発率や入院期間、費用などで一長一短がある。大坂さんらは、患者支援活動や乳がん体験者からの聞き取りで、選択に悩んだり、手術後に後悔したりしている実態を知り、作成に取り組んだ。

 北米で普及している同ガイドは、医師の十分な説明に基づく患者の同意を指す「インフォームドコンセント」をさらに進め、医師と患者が話し合って治療方針を決める場で使われる。

 大坂さんらのガイドは、医学的な側面と手術後の生活面から選択肢の長所と短所を説明。さらに患者自身の価値観を確認させるセルフチェックも設けた。

 聖路加国際病院で患者210人を対象に調べたところ、ガイドを使用したグループは、使わなかったグループより納得度が高かった。大坂さんは「意思決定の過程を『見える化』したことで患者さんが自分の選択に納得できるようになった」と話す。

 ◇意思決定ガイドに設けた重要度のセルフチェック項目(抜粋)

(患者自身の意向を0~5までの6段階で評価)

・胸を残す

・乳房の皮膚の感覚

・手術方法の違いによる再発リスクの数%の差

・がんの取り残しの可能性が少なくなる

・手術後の回復時間や労力が最小限で抑えられる

・治療や治療に伴う費用がなるべく少なくなる




これ食道でもやってくれるといいな。






by kenzaburou41 | 2018-01-12 00:52 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

手術がいいと思います。

お便り有り難うございます。

手術ができる段階であれば、ケモラジより手術のほうをお勧めするのが一般的ですが

時に、これは治るだろうと手術をしても
すぐに再発する予後の悪いタイプのものも含まれており

逆に、これは手遅れだと思ったものがケモラジがうんと効くタイプのものもあります。

「絶対手術がいいです」と心のながで思っていても、
個人差もあり、手術の合併症もあるので、そこまでは言い切れないのが私どもの見解です。

どの順番でやるにせよ

食道癌は強敵でございます。

しかし膵臓癌よりは治りやすく、

手術、放射線、抗がん剤をうまくミックスして使い切る

かつ、癌が制御できて食事が食べられる が第一目標です。

「やっぱり先生、いろいろネットで調べたけど
手術をすることに決めました、私も禁煙しっかりしますので
宜しく御願いします」

そうです、まずは治ることに向けて全力で患者も医者も取り組む

それで望みをつなぎましょう





by kenzaburou41 | 2018-01-11 17:33 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(1)

手術がいいと思います。

お便り有り難うございます。

手術ができる段階であれば、ケモラジより手術のほうをお勧めするのが一般的ですが

時に、これは治るだろうと手術をしても
すぐに再発する予後の悪いタイプのものも含まれており

逆に、これは手遅れだと思ったものがケモラジがうんと効くタイプのものもあります。

「絶対手術がいいです」と心のながで思っていても、
個人差もあり、手術の合併症もあるので、そこまでは言い切れないのが私どもの見解です。

どの順番でやるにせよ

食道癌は強敵でございます。

しかし膵臓癌よりは治りやすく、

手術、放射線、抗がん剤をうまくミックスして使い切る

かつ、癌が制御できて食事が食べられる が第一目標です。

「やっぱり先生、いろいろネットで調べたけど
手術をすることに決めました、私も禁煙しっかりしますので
宜しく御願いします」

そうです、まずは治ることに向けて全力で患者も医者も取り組む

それで望みをつなぎましょう





by kenzaburou41 | 2018-01-11 17:33 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

放射線がいいんですけど

食道癌の手術適応のあるかたに

手術とケモラジありますけど

いまは手術がお勧めですよ

とお話ししたものの。

たばこやお酒を制限しなきゃいけない

大食い、早食いもできない

逆流もおきる

などの手術にまつわる問題を聞いて

いやあ、やっぱりケモラジを選びます

という方がおります

ケモラジでももちろん治る人はいるんですが

治らない人はあとが大変なので

ほんとにケモラジでいいんですね

いいんですね

もし効かなかったら手術を2回受けるようなダメージがありますよ

と何度も聞いて。

とりあえず年末年始に考えてきて頂くことに。


手術に気が変わりました

って言ってくれるといいのになあ

気がかわらないかなあ。。。


新年1発目の憂いでございます。









by kenzaburou41 | 2018-01-09 18:15 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(1)

応用問題

食道MtにSM癌がある

そして頸部食道に食道入口部直下から始まる
亜全周性の表在癌がある。深達度はMM


さあどうする?


1)Mtの食道癌は鏡視下手術で3領域郭清をやる 

を基本として

2)Ceの癌も外科手術で一緒にとる

これが理想的だけどかなり高い位置での吻合になる。

3)Mtは手術、食道はCe、Mtの間で切除 CeはあとでESDする

しかし、CeのESDはとくに狭窄が心配で、亜全周病変だとほぼ全周切除になる

きっていいもんやろうか。

4)Mtは手術、Ceはケモラジ
もありか、

5)どっちもケモラジ

どういう戦略がいいのやら。。。


ぽちっとな















by kenzaburou41 | 2017-05-31 22:58 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)

高齢者に手術

高齢者だから手術無理だろう、
ってことはなくって

食道癌が進行してせまくなって食べられない

ここからケモラジをやって

完全によくなって食べられるようになる、までかなり時間が
かかり

しかも完全奏効にいたるか予想がつかない

だったら手術を頑張ってやって
ものの6~7時間で開胸開腹で手術して

あとは肺炎に注意

低肺機能だったら気管開窓をおいていつでも人工呼吸器
につなげるようにしておいて


最新の注意を払って術後管理していけば。。。

ケモラジが効かなくてサルベージ手術にまわるよりは
よっぽどマシ。


ですけど、高齢者、いろんな意見があったり

素人判断で、[手術はきっとあぶない、危険だ」
という都市伝説があったりで


なるべく不安を和らげてあげられるように

腕を、チーム力を、何か起きたときの瞬時の対応力を 磨くべし


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2017-05-16 20:37 | 手術と放射線どっちを選ぶ? | Comments(0)